PayPayは、バーコード・QRコードを使って支払いを行う、キャッシュレス決済のスマートフォンアプリです。店舗やネットサービスでの支払いだけでなく、個人間での送金や、銀行口座への出金など、いくつかの機能があります。その中の一部で手数料がかかります。
本稿ではPayPayでかかる手数料の詳細から節約方法まで解説します。
PayPay 手数料とは
まずは手数料の概要について把握しましょう。
PayPay 手数料の概要
PayPayの手数料は、ユーザーにかかるものと、店舗側にかかるものがあります。
通常の支払いやチャージでは基本的に無料ですが、一部のサービスや特定条件下では手数料が発生します。例えば、ユーザーには、キャリア決済でのチャージや出金時に手数料がかかる場合があります。加盟店は売上金の一部を手数料として支払います。
手数料有料のサービスと手数料無料のサービス
まずは各機能に発生する手数料を確認しましょう。
表は横にスクロールできます→
機 能 | 手数料 | |
---|---|---|
チャージ(入金) | 銀行口座 | 無料 |
セブン銀行・ローソン銀行ATM | ||
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い(キャリア決済) | 一部有料毎月2回目以降チャージ金額の2.5% | |
ヤフオク・PayPayフリマ | 無料 | |
PayPayカード | ||
PayPayクレジット(旧 あと払い) | ||
送金 | ||
出金 | 一部有料PayPay銀行口座以外への出金は100円 |
これまでチャージは全て手数料無料でしたが、2023年9月以降キャリア決済でのチャージは2回目から手数料がかかるようになりました。
PayPay 手数料の種類
まず、PayPayの手数料はユーザーにかかる手数料と、店舗側にかかる手数料がありますが、本記事ではユーザー側にかかる手数料を解説します。
ユーザーにかかる手数料
PayPayユーザーにかかる手数料には以下のようなものがあります。
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い(キャリア決済)でチャージした時にかかる手数料
ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOの携帯電話を利用しており、PayPayアカウントと連携すると、PayPayへのチャージ金額を携帯電話料金の請求に加算してまとめることができます。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を使うとチャージ方法のみ手数料が発生します。毎月1回目は無料ですが、2回目以降、チャージ金額の2.5%が手数料となります。このチャージ方法を設定している方はチャージ回数に注意しましょう。
出金時にかかる手数料
PayPayマネーライトやPayPayポイントは出金不可ですが、PayPayマネーであれば残高を銀行口座にうつすことが可能です。
PayPay銀行口座への出金は手数料無料ですが、PayPay銀行以外の口座へ出金する場合は、出金するたびに100円の手数料がかかります。
PayPay手数料を節約する方法
金額の大小にかかわらず、手数料を避けられるのであれば避けたいという方が多いと思います。手数料の詳細を把握したところで、次はその手数料を最小限に抑えるための方法を解説します。
ユーザーができる手数料の節約方法
ここからはPayPay手数料の節約方法を紹介します。
チャージ方法・出金回数を調整する
ユーザーにかかる手数料はソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いでチャージを2回以上行う際と、PayPay銀行口座以外に出金を行う時です。
チャージ方法の変更操作についてはアプリ上で簡単に行えるため、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いとは別のチャージ方法も事前に準備しておきましょう。2回以上チャージする場合は、別のチャージ方法を選択するとチャージで手数料はかかりません。
また、PayPayのヘビーユーザーであれば、PayPay銀行で口座を開設しておくと何かと便利です。出金用にPayPay銀行口座を開設するか、PayPay銀行口座を作らない場合は出金回数をできるだけ減らすよう工夫しましょう。
加盟店ができる手数料の節約方法
PayPayで手数料を支払っているのはユーザーだけではありません。PayPayを導入している店舗側も手数料が発生します。ここでは店舗側の手数料とその節約方法にも触れていきます。
店舗側にかかる手数料は以下の通りです。
決済手数料 | 決済毎に1.98%※PayPayマイストアライトプランに契約していれば1.60% |
売上金振込手数料 | 無料※早期振込サービスを利用する場合は以下の費用が発生・早期振込サービス利用料:0.38%・振込手数料:PayPay銀行の場合20円(税別)/PayPay銀行以外の場合200円(税別) |
クーポン利用があった際の手数料※PayPayマイストアライトプラン契約の場合のみ | クーポンを利用した決済毎に3%※通常かかる決済手数料(1.60%)とは別で発生する※クーポンの発行、配信だけの場合は手数料は発生しない |
スタンプカードが貯まった際の手数料※PayPayマイストアライトプラン契約の場合のみ | スタンプカードが全て貯まり、プレゼントチケットがお客様へ付与された時に、特典の原価と同額の手数料が発生 |
店舗にとって手数料はコストです。コストをできるだけ抑えたいのは当然でしょう。ここからは手数料を抑えるための方法を紹介します。
スモールスタートで様子を見る
PayPayマイストアライトプランを契約しない場合、かかる手数料は決済手数料のみです。この決済手数料もPayPayで決済がなければ発生しません。PayPay決済があった時だけ手数料を支払うため、コストの方が高くなるということは基本的にはありません。もし解約をしたい場合も違約金などの費用は発生しません。
そのため、まずはPayPayマイストアライトプランの契約はせず導入をして様子を見てみるのもひとつの選択肢です。
キャンペーンを利用する
決済手数料が安くなるPayPayマイストアライトプランですが、現在トライアルキャンペーン適用で、初期費用および月額利用料が最大2か月分無料になります。キャンペーンを積極的に利用しましょう。
キャッシュレス導入で業務効率化とコスト削減も大切
PayPayを導入することで通常のレジ作業が簡略化できます。また、PayPay for Businessに売上が記録されるため、売上管理もより簡単に行うことが可能です。業務の効率化を図り、PayPay手数料以外の部分でのコスト削減も忘れないようにしましょう。
ユーザーも店舗側もまずはPayPay利用の検討を
PayPayを利用するときにユーザーは手数料がかかる機能は比較的少ない傾向にあります。また、手数料がかかる点だけ注意していれば、手数料を最小限におさえることが簡単に感じる方も多いでしょう。
店舗側も複数の手数料を払ってPayPayを導入していますが、PayPayの決済手数料は業界最安水準で、キャンペーン活用や導入による業務効率化も期待できます。
世界の流れからもキャッシュレス決済の導入は避けられないでしょう。導入のハードルも非常に低く、コストも最小限におさえられ、且つ高いシェア率も誇るPayPayを一度試してみてはいかがでしょうか。
※価格および特典は2024年3月時点のものになります。