マイルが貯まりやすいクレジットカードを使うのは大きな節約に繋がります。また、クレジットカードの中にポイント以上にマイルをかしこく貯められるお得なものもあるのです。

ここではかしこくマイルを貯めるコツを紹介します。

マイルを貯めるメリット

マイルとは航空会社のマイレージプログラムのポイントのことです。マイルを貯めるには各航空会社のマイレージプログラムに登録する必要がありますが、マイレージプログラムは各航空会社の独自の制度のため、航空会社ごとに還元されるマイルとは異なります。

また、マイルは飛行機のチケットとの交換や座席のアップグレードの他にも、他のポイントと交換したり、ショッピングの支払いにも使ったりすることができます。

そのため、飛行機にあまり乗らない方でもクレジットカードをうまく利用すれば、マイルを貯めることが可能です。普段の生活でマイルを貯めて旅行や出張に使えるのは旅行の機会が多い方にとってメリットに感じるでしょう。

さまざまなメリットがあるマイルですが、その中でもメリットが大きい点を紹介します。

対象の航空の航空券が安く買える

マイルと交換した航空券のことを「特典航空券」といいます。路線によっては「特典航空券」は現金購入よりもお得に旅をすることも可能です。さらに、日付や便を選んで少ないマイルで交換できるプログラムもあります。上手に活用すればリーズナブルな価格で旅ができるため、適宜確認するのがおすすめです。

座席のアップグレードを行える

マイルを使って、エコノミークラスからビジネスクラスなど、一つ上のクラスへのアップグレードをすることも可能です。また、各航空会社に付随するグループ会社でアップグレードにマイルを使うことができます。

座席のアップグレードは、原則として正規に購入した航空券のみ対応です。代理店が販売する格安航空券やパッケージツアーなどは、アップグレードができないことが多いため注意しましょう。

飛行機の搭乗時にボーナスポイントがもらえることも

飛行機に搭乗するだけでボーナスをもらえることもあります。

例えば、JALカードでは通常のフライトマイルにくわえて、入会搭乗ボーナスや毎年初回搭乗ボーナス、搭乗ごとのボーナスなどボーナスマイルを付与。ANAではANAカードに加入で、通常のフライトマイルにくわえて、ANA便搭乗ごとに割り増しボーナスマイルが受け取れます。

そのため、旅行が好きな人はマイルに交換することで旅費をおさえて旅行に行けます。効率的にマイルを貯めていくことで、コストパフォーマンスが良い旅行を経験できます。

マイルを使う方法

ここまでマイルのメリットを紹介してきました。一番還元率のいいのは航空会社のサービスですが、旅行に行く機会が少ない方も少なくありません。

また、マイルを貯めることができるクレジットカードを持っている方の中には、マイルの使い方が分からずにいる方もいるでしょう。ここからは、貯まったマイルの活用法を紹介します。

航空会社のサービス利用時に使う

先述でも最初にもご説明しましたが、マイルの交換利用はフライトでの利用が比較的お得です。1マイルあたりの価値は貯まったマイルを国内・国際線の特典航空券や座席のアップグレードに使うのが高いと言われています。

また、マイルは国際線超過手荷物料金の支払いにも充てることができるため、安心してお土産を買うことができます。特典航空券を利用するときの条件や必要マイル数を把握すれば賢く旅に行くことが可能です。

各マイルパートナーの店舗で使う

マイルはさまざまなお買い物や各種支払いに使うこともできます。レンタカーサービスやホテル宿泊、商品の購入などさまざまなものに使うことが可能です。また、パートナーショップで利用することでマイルの有効期限を延長できて失効の心配も防ぐことができる場合があるのも安心です。

よりお得なポイントに交換することができる場合も多いので、旅行に行く予定がない方も効率的にマイルを使うことができます。

マイルを他社ポイントに変換して使う

マイルを提携先のポイントや、クーポン、商品券などさまざまなカテゴリーの中から選んで交換できるシステムもあります。中にはECサイトの交通系ICカードのチャージ、コンビニのプリペイドカードなどに交換できるものもあるのです。

ただし、交換率が低いものもあるため、交換前に交換率を確認するようにしてください。カードによって交換できるものも異なるため、生活にあったカードを選んでお得にマイルを交換しましょう。 

マイルが貯まるクレジットカードの選び方

ここまでマイルのメリットを説明してきました。ここからはマイルが貯まるおすすめのクレジットカード選びのポイントを3点紹介します。ライフスタイルや目的に合わせてベストな1枚を選びましょう。

年会費が安いものを選ぶ

航空会社のマイルを貯めることができるカードのことをマイレージカードといいます。

マイレージカードの種類は大きく分けると、クレジットカード機能がないものと、クレジット機能付きマイレージカードがあります。クレジット機能なしマイレージカードの多くは年会費が無料です。一方、クレジット機能が付いているマイレージカードは年会費が発生するものもあります。

中には初年度は無料でも2年目以降は年会費がかかるものもありますが、年会費がかかったとしても、クレジット機能でマイルが貯まる場合があります。そのため、年会費を払っても還元が大きく得られるものを選ぶと良いでしょう。

ポイントをマイルに変換できるものもおすすめ

マイルは飛行機に乗らずに、買い物などでクレジットカードを上手に使うことで効率貯めることもできます。また、キャンペーンを活用すると効率よくマイルを貯めることが可能です。各カード会社のWebサイトやアプリで紹介しているキャンペーン情報や特典をチェックしてみてください。

マイルを貯められるクレジットカードは大きく分けて、利用額に応じてマイルが貯まるタイプとカード会社などから付与されるポイントをマイルに移行できるタイプがあります。

しかし、中には1年間のマイル移行の上限や移行手数料がかかるものもあります。交換時はポイントをマイルに変えた時の交換上限額や手数料をよく見てください。 

カードの申し込み時にポイント付与があるものを選ぶ

各カード会社で、カードの申し込み時にポイントがつくものもあります。基本は新規入会時ですが、中には高額のポイントがつくキャンペーンもあります。

また、キャッシュレス決済サービスや携帯電話を同時に申し込むことでポイントが何倍にもなることがありますので要チェックです。

JALマイルが貯まるクレジットカード６選

まずは、JALマイルが貯まりやすいカードを紹介します。

JALのマイルは航空券や座席のグレードアップなどのフライトでの交換に使うのはもちろん、宿泊や飲食などにつかえるJALクーポンに交換することができます。さらに、JAL Payポイントやマイルチャージで使うマイルをポイントに交換して使うことも可能です。

JAL Payポイントは1.1倍相当のJAL Payポイントに交換できるのがメリットです。また、マイルde体験と称したJALならではの体験や非日常の体験ができる特典に交換することもできます。空港バックヤード見学特典や、ワンランク上のスポーツ観戦チケット・ミュージカル・舞台鑑賞などさまざまな体験ができるのも魅力です。

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JAL普通カード（VISA・JCB・Master）

JAL普通カードは、日々のショッピングやJAL便を利用時にマイルが貯まる便利なクレジットカードです。年会費は初年度無料、2年目以降は税込み2,200円と比較的リーズナブルなため、年会費が高いクレジットカードを持つのに抵抗がある方にもおすすめです。

ショッピングマイルは200円＝1マイルですが、ショッピングマイル・プレミアム(年会費4,950円（税込）)に加入すると100円=1マイルになるため、高頻度で買い物をする方にもおすすめです。

基本的な機能とサービスを提供するスタンダードなカードのため、JALカードを試したい方はまずJAL普通カードからはじめてみてはいかがでしょうか。

JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード

JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードはフライトでマイルが貯まるほかに、ショッピングで利用時に毎月の定期的支払いを選ぶと、ショッピングマイルが2倍貯まります。

さらに、Suicaチャージやきっぷ・定期券の購入でJRE POINTが貯まります。貯まったJRE POINTはマイルに交換やSuicaにチャージして利用することが可能。年会費は無料です。Suicaを使う方にはマイルが貯まりやすいカードとしておすすめです。

セゾンゴールドプレミアム

セゾンゴールドプレミアムは、日本初のメタルサーフェス券面を使ったデザイン性の高いクレジットカードです。ゴールドならではの優待サービスが豊富で、映画料金が1,000円になるなど 140万件の優待があります。年会費は税込み11,000円です。

年間利用金額50万円利用ごとにボーナスポイントの付与回数に上限なくボーナスポイントをもらえるため、ショッピングをする機会の多い方におすすめです。また、空港ラウンジ無料・旅行傷害保険付きのため、旅行が好きな方にもメリットが多いカードです。

Marriott Bonvoy・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

Marriott Bonvoyクレジットカードは、マリオット・インターナショナルが提供するクレジットカードです。年会費は税込みで49,500円で、家族カードは1枚無料。毎年のカード継続と条件達成で、カード年会費以上のマリオット系列ホテルのお部屋に無料で泊まることも可能な特典があります。

また、全日空や日本航空など、様々な提携航空会社のマイレージプログラムにも交換可能ですので旅行が好きな方におすすめのカードです。

セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは、アメリカン・エキスプレスとセゾンカードが提携して発行しているクレジットカードです。セゾンポイントを貯めることができるほか、アメリカン・エキスプレスの提供する特典が利用できます。

会費はプラチナだと税込みで22,000円、ゴールドは年会費は初年度無料で、2年目以降は税込み11,000円です。どちらも学生・未成年は作ることができませんが、ステータス性が高くてサービス内容の充実しているのが魅力です。

ANAマイルが貯まるカード4選

ANAマイルは国内・国際線はもちろん、提携航空会社の特典航空券にも交換できます。国際線では、超過手荷物料金をANAのマイルで支払うことも可能です。

また、ザ・ペニンシュラ東京や帝国ホテル東京のレストランでの食事といった特別なシーンで使ったり、美容・健康メニューで利用したりすることのできる電子クーポンもあるため、旅行に使わないときにもマイルを効率的に活用できます。

ANAにはANA Payというアプリがあり、コンビニエンストアなどの買い物でも使うことができるのも利点です。以下の内容を参考にぴったりのカードを探してみてください。

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ANA 一般カード（VISA・JCB・Master）

ANA 一般カードは日々のショッピングやANA便を利用時にマイルが貯まる便利なクレジットカードです。年会費は初年度無料。2年目以降は税込み2,200円と比較的リーズナブルなため、年会費が高いクレジットカードを持つのに抵抗がある方にもおすすめです。

基本的な機能とサービスを提供するスタンダードなカードのため、ANAカードを試したい方はまずANAカード一般カードからはじめると良いでしょう。

ANA スーパーフライヤーズカード（VISA・JCB・Master）

スーパーフライヤーズカードは「ダイヤモンドサービス」メンバー、または「プラチナサービス」メンバーおよびANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人だけが申し込めるカードです。

年会費は税込みで11,275円で、ステイタスごとに特典が異なります。条件が達成できれば、ひとつ上のラグジュアリーな特典を受けることが可能です。飛行機にのる回数が多い方は検討してみてはいかがでしょうか。

ANAアメリカン・エキスプレス・カード

ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、ANAとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているクレジットカードです。年会費は税込み7,700円で、年間参加費税込み6,600円のポイント移行コースに参加することで、ポイントをマイルに移行することができます。

ANA航空券や旅行商品など、ANAグループでのカード利用はポイント1.5倍ですので、ANAの搭乗頻度が多い方にはおすすめのカードです。

みずほマイレージクラブカード／ANA（UC・セゾン）

みずほマイレージクラブカード／ANAは、ANAマイレージクラブカードとみずほマイレージクラブカードの機能が一体化したカードです。年会費は無料。有効期限のない永久不滅ポイントを貯めることができることにくわえて、永久不滅ポイントからANAマイレージクラブのマイルへ交換する場合は優遇レートにて交換することができます。

また、取引状況に応じて「ATM時間外手数料無料」などの特典もあります。みずほ銀行を利用の方におすすめのカードです。

マイルが貯まるデビットカード3選

最後に、マイルが貯まるデビットカードを紹介します。口座残高からの引き落としで使いすぎを防げるカードを探している方や、審査なしで気軽に作れるデビットカードでもしっかりマイルを貯められるカードを探している方もぜひ参考にしてください。

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ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード

ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカードは、Visaデビット・ANAマイレージクラブ・スルガ銀行ANA支店のキャッシュカードが一体化したカードです。年会費は無料。世界中のVISA加盟店で現金感覚で使えてマイルが貯まるのがメリットです。

また、海外のATMで現地の通貨が引き出せるため、海外に行くことが多い方にとっても快適に使えます。ANAカードとマイルが合算もできるため、ANAカードをお持ちの方にもおすすめです。

ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET

海外ATMで現地通貨を自分の口座から引き出せるANAマイレージクラブ とSony Bank WALLETが提携したデビットカードです。ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETは世界200以上の国と地域のショッピングでも使えます。

年会費は無料。海外のATMで現地の通貨が引き出せることにくわえて、業界最低水準の為替コストなので、海外によく行かれる方にはおすすめのカードです。また、投資信託や外貨の残高に応じて積算マイルが貯まります。

りそなデビットカード JMB

りそなデビットカード JMBは、りそな銀行が提供しているデビットカードのひとつで、日本航空（JAL）のマイレージプログラムである「JALマイレージバンク（JMB）」と連携しています。年会費は初年度無料。2年目以降は税込み1,100円とリーズナブルなのが魅力です。

JALグループ便航空券購入の際、りそなデビットカードを使うとマイルが2倍たまります。また、空港宅配サービス・レンタルモバイルサービス・コート預かりサービスを割引料金で利用可能です。25歳以下の方は年会費が無料ですので、海外に行く25歳以下の方にもおすすめのカードです。

マイルが貯まるカードは旅行以外のシーンでもお得に活用可能

今回は、旅行や出張などが多くてマイルを貯めやすいカードを探している方や、マイルの概要を知りたい方にむけて、マイルでできることやマイルが貯まりやすいカードを紹介しました。

自身のライフスタイルや利用頻度に合わせて、還元率や特典、付帯するサービスを比較検討することで、より効率的にマイルを貯めることができます。カードそれぞれ特徴を知りながら、ご自分にあったカードを見つけてマイルライフを楽しんでください。

※価格および特典はいずれも2023年11月時点のものです。