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認知症対策は50代からが正解! 脳に毒素を溜めない食べ方新ルール

認知症対策は50代からが正解! 脳に毒素を溜めない食べ方新ルール

認知症対策を“今から”始めるべき理由

認知症のなかで最も割合が高く、約70%を占めるのがアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβというタンパク質が溜まり、それが神経細胞を破壊し脳が委縮することによって起こります。
では、なぜアミロイドβが溜まるのか……。
アルツハイマー病などの神経変性疾患の世界的権威、デール・ブレデセン博士は脳にアミロイドβが溜まる理由として以下の3つを挙げています。

●炎症(感染や食事、そのほかの原因によるもの)
●栄養不足(脳の栄養)
●毒素(金属やカビなどの微生物が産生する生物毒素など)

これら3つを原因に、“毒素”であるアミロイドβは認知症が発症する20~30年前から溜まっていくといわれています。つまり、50代・60代から溜まり始めると考えられるため、認知症の予防は“今から”始めることが肝心なのです。

脳に“毒素”を溜めるもの

日常生活のなかで、脳に“毒素”が溜まるいちばんの原因は食事にあります。
一番注意したいのは、加工食品の添加物。また殺虫剤や防カビ剤、化学肥料などです。とはいえ、それらをすべて避けるのは実質、難しいもの。しかし、“毒素”を解毒し排出する食べ物を毎日何かしら食べたり食べ方を工夫することで、脳の“毒素”であるアミロイドβを撃退することができます。

脳に毒素を溜めない食材

●便通を良くして“毒素を出す” 整腸作用のある食材

・ごぼう ・キノコ類 ・納豆 ・玄米 ・こんにゃく 
・ほうれん草 ・枝豆 ・ごま ・春菊 ・キウイ など

食物繊維が豊富な食材は腸内環境を整えて便通を良くし、“毒素”をスムーズに出すはたらきがあります。

●細胞に“毒素”を吸着させない 解毒作用のある食材

・アボカド ・にんにく ・しょうが ・チンゲン菜 
・海藻類 ・タマネギ ・長ネギ ・パプリカ 
・エクストラバージンオリーブオイル など

アボカドやしょうが、ワカメなどは抗酸化作用が高く、体内で過剰に発生し細胞を傷つける活性酸素を無毒化します。にんにくや長ネギなどは細胞から毒素を引きはがしてくれるはたらきもあります。

●体内に溜まった“毒素”を排出 解毒作用のある食材

・キャベツ ・ブロッコリー ・大根 ・かぶ ・クレソン 
・ルッコラ ・わさび など

アブラナ科の野菜は体内に溜まった毒素を解毒して、細胞から引きはがす作用があります。

脳に毒素を溜めない食べ方 6つの新ルール

1. 1日に1回は“毒出し料理”を食べる

上で紹介した“毒素”を解毒・排出する食材を組み合わせた料理をできるだけ1日に1回は食べるようにしましょう。料理が難しい場合は、それぞれの食材を積極的に食べるようこ心がけてください。

2. 「油」と「調味料」を厳選する

油は、オメガ3が抱負なアマニ油やえごま油、オレイン酸が豊富なエキストラバージンオリーブオイル、中鎖脂肪酸が主成分のココナッツオイルやMCTオイルがおすすめです。調味料は添加物が入っていないものを使いましょう。

3. 魚はできるだけ天然の小型~中型のものを選ぶ

魚は大きくなるほど有害物質の蓄積量が増えると考えられます。蓄積量が少ないと考えられる小型~中型のものを選びましょう。また、養殖よりも天然のものがベターです。

4. 野菜や果物は色の濃いものをたっぷり食べる

色の濃い野菜や果物は天然の抗酸化物質が豊富です。栄養価が高くなる旬のもので、色の付いた皮に一番栄養価があるので、無農薬のものを選び皮が薄いものは皮ごと食べましょう。

5. 肉や加工品は産地と原材料をチェックする

肉は国産のものが基本。ハムやソーセージ、ウインナー、練り物などは原材料をチェックして添加物が多いものは避けましょう。

6. よく噛んで食べる

よく噛むことで、脳の記憶を司る海馬の血流がアップ。栄養が行き渡って“毒素”を回収しやすくなります。飲み込む前に30回は咀嚼しましょう。

監修/白澤卓二さん 医師、医学博士。お茶の水健康長寿クリニック院長、Residence of Hope館林代表、国際予防医学協会理事長。『脳の毒を出す食事』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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