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野菜高騰対策に! レタスやブロッコリーもできる、キッチン再生栽培 初心者におすすめ 10 選

野菜高騰対策に! レタスやブロッコリーもできる、キッチン再生栽培 初心者におすすめ 10 選

ふだん捨てている野菜クズから、にょきにょき野菜が生えてくる!? そんなウソみたいな話が、実現できるのが再生栽培(リボべジ)です。ジャガイモの捨てた芽が育っていたことから再生栽培に興味を持ち始めたという、リボベジの第一人者である大橋明子さんに、初心者におすすめの野菜10選をお伺いしました。

再生栽培(リボベジ)とは?

ふだん捨てている野菜の根やへた、種などを土植えや水に浸けて栽培し、再収穫するのが再生栽培(リボーン・ベジタブル:リボベジ)です。青ネギや豆苗などの根元を残しておけば、再び伸びて再利用できることをご存じの方も多いと思いますが、まさにその仕組みこそがリボベジです。

リボベジは野菜の再生能力を活かした栽培方法と言われ、基本的には “生長点”が残っていれば栽培できます。逆に言えば、生長点がないとリボベジはできないので注意してください。たとえば、頭の部分が切り取られた大根や人参などのカット野菜は、葉を成長させて収穫することはできません。

リボベジのメリットは?

何と言っても経済的。園芸店で種や苗の購入が不要です。本来であれば調理時に出る「捨てる部分」を活かすため、生ゴミも減らせます。安全な無農薬で、かつ節約につながり、まさに一挙両得。また、既に育った状態からスタートできるリボベジは、普通に種から育てるよりも収穫までの期間が若干短縮できます。

特に栄養価も高い「小松菜」は、初心者さんにも育てやすく、土植えならほぼ通年栽培可能です。家庭菜園のはじめの一歩としてもオススメかもしれません。再生栽培の「復活戦を応援する」ようなワクワクする楽しさも、メリットの一部です。

リボベジにおける注意点は?

リボベジ、特に水耕栽培をする際に気をつけたいのが、衛生面です。水が腐らないように、最低でも1日1回は水替えが必要です。涼しい季節がベストで、夏場の水耕栽培はNG。毎日3回以上、水替えができる方以外はやめておきましょう。

反対に土で育てる場合は、水やりは土の表面が乾いたらでOK。管理がラクで、実は怠け者には土を使った栽培の方がオススメ。室内と室外では太陽光の届く量も異なりますし、収穫量も段違い。ぜひ、春を迎えたら土に植え替えてみるのもいいと思います。

再生栽培初心者におすすめの野菜 水耕栽培編6種

手軽にできて、すぐ育つもののほか、ぜひ試してほしいものまで、6種厳選しました。動画で育て方を紹介しているものもあるのでぜひ、参考にしてみてください。

1.小松菜 (育て方動画はこちら:大橋さんのYouTube動画が開きます。以下同)

栄養価も高く、育てやすいので、再生栽培でもいちばんおすすめの野菜です。

用意するもの
根付きの小松菜、グラスなどの容器

育て方
1.根付きの小松菜の茎3~4cmくらいを容器に入れ、根が少し浸かる程度水を入れる
2.毎日、水替えを行う
3.2~3週間後、葉が5~6枚に増えたら外側の葉から収穫する
4.繰り返し何度か収穫可能

Point
中央の小さな葉を1~2枚残しておくと育てやすくなります。

2.チンゲン菜育て方動画はこちら

アブラナ科のチンゲンサイは炒め物など、使いやすい野菜のひとつ。

用意するもの
青梗菜の根元4cm程度、お皿、キッチンネット

育て方
1.キッチンネットを敷いたお皿に青梗菜の底が濡れる程度に水を入れる
2.お皿をすすぐとともに、毎日水替えを行う
3.3日程度で内側の葉が育ってきて、約2~3週間で収穫できる
4.発根したら土植えも可能

Point
外側の葉が茶色くなってきたら、ぽろっとはがしておくこと。

3.リーフレタス育て方動画はこちら

リーフレタスの再生栽培は1度のみ収穫可能。葉の根元部分を残して育てましょう。

用意するもの
リーフレタスの根元(6~7cm)、グラスなどの容器

育て方
1.リーフレタスの底がちょっと濡れている程度の5mmくらい水を入れる
2.毎日コップをすすぎ、水を変える
3.少し茶色くなった部分は取り除く
4.2~3週間程度で収穫できる状態になる

Point
収穫時には栽培用に残した部分も一緒に無駄なく食べきれます。

4.コーン・スプラウト育て方の動画はこちら

使い切らずに余ってしまったポップコーン豆が、ほんのり甘いコーン・スプラウトに大変身。

用意するもの
ポップコーン豆、ザル、ボウル、アルミホイル

育て方
1.ザルとボウルを重ね、底が埋まる程度にコーン豆を入れる
2.やさしく流水ですすぐ。コーンは少しだけ水に「触れている程度」でおく
3.空気穴を開けたアルミホイルでふたをし、遮光する
4.毎日2→3を繰り返す
5.3~4日で発芽。発芽したら根の先だけが触れる分量の水をボウルに入れ、同様に管理
6.葉が5~8cmまで伸びたら、アルミホイルを外し、半日~1日光に当てて葉を緑化する
7.根元1cm上をハサミでカットして収穫

Point
必ず食用かスプラウト用の乾燥コーンを使用すること。通常の栽培用の種は薬剤がかかっているため、生育初期のスプラウトではその影響が残ることがあります。

5.ニンニク・スプラウト育て方の動画はこちら

できるだけ無駄なく利用するため、1cm弱のかけらから再生させます。

用意するもの
根元を残した1cm角程度のニンニク片、キッチンネット、深めの皿

育て方
1.キッチンネットを敷いた皿に少しだけ水に触れるようにニンニク片を入れる
2.毎日水を替える
3.芽が出てくるので、そのまま、水替えを続ける
4.葉が出たら、ニンニク・スプラウトとして収穫

Point
ニンニク・スプラウトから土植えすることで、ニンニクとして再生させることもできます。詳しくは動画を見てみてください。

6.ブロッコリー育て方の動画はこちら

ブロッコリーの水栽培では「わき芽」を育てます。「わき芽」が出ないタイプもあるので、お店で買う時によく観察し、すでに小さい芽がでているものを選んでください。

用意するもの
ブロッコリーの軸(わき芽の出るタイプ)、グラスなどの容器

ブロッコリーのわき芽(側花蕾)

育て方
1.頂花蕾(メインの上部分)を切り落とす。軸をグラスなどの容器に入れ、底が1cmほど水に浸かるように立てて置く
2.毎日水を変える
3.古くなった枝葉(茶色や薄くなったもの)は、随時取り除く

Point
水栽培の場合は、わき芽が3~4cm育ったら、早めに収穫を。そのまま育てても光が足りず大きくなりません。 もし大きく育てたい場合は、発根をした段階でプランターに土植えすることをおすすめします(週1回ほどの追肥)。

再生栽培初心者におすすめの野菜 土栽培編4種

水耕栽培より、もっと手軽に楽しめるプランター植え。春は植え時でもあるので、ぜひお試しください。

1.葉大根育て方動画はこちら

大根の葉にはビタミン、ミネラルが豊富。カイワレ大根からたくさん収穫できます。

用意するもの
カイワレ大根の根元部分に残った小さな双葉、苗ポット、プランター、培養土、液肥

育て方
1.いつも捨てるカイワレ大根の下の方から、小さい双葉を苗として切り出す。
2.土を十分に湿らせて、カイワレ大根の双葉を植え付ける
3.本葉が5枚ほどになり重なり合うようになったら、適宜に間引き、周囲の土を株元に土寄せをする。追肥を与える
4.根が太る前に収穫する(途中の間引き菜も食べられる)

Point
生育温度は15~20度。春植えと秋植えが可能です。朝夕とまだ寒い時期は適宜、室内に入れたり、空気穴を開けたビニールなどをかけ防寒を。大根葉として収穫せずに、そのまま育てることでラディッシュサイズのプチ大根の収穫もできます。

2.絹さや&えんどう豆育て方動画はこちら

豆苗を水耕栽培して豆苗として楽しまれる方は多いと思いますが、実はプランターに土植えすることで、豆まで育てられます。

用意するもの
豆苗の根元(5cm程度)、苗ポット、プランター、底石、培養土、支柱、ネット、追肥

育て方
1.豆苗を根ごとハサミで小分けにカットし、苗ポットに植え付ける
2.10cmくらいに育ったら元気のよいものを2~3本残して、他は根元からカット
3.育った苗を2~3本一組にし、プランターに植え付ける
4.茎が育ってきたら、支柱やネットなどを立てる
5.開花したら、追肥を行う
6.開花から約2週間で絹さやが、約1か月後にはえんどう豆が収穫できる

Point
3~4月頃に植えて、6月に収穫を迎えられます。水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと行ってください。

3.空芯菜育て方動画はこちら

暑さに強い野菜のため、夏のお助け野菜として大活躍! 発根もしやすく育てやすいのが特徴です!

用意するもの
葉を少し残した空芯菜の茎7cm程度、グラスなどの容器、プランター(高さ20cm程度)、培養土、底石、液肥

育て方
1.葉を少し残した空芯菜を根元が水に浸かるようにコップにさす
2.水は毎日取り換える
3.茎の節部分から発根してきたら、土植えに移行する
4.株と株の間を5cm程度開け、プランターに植える。
5.植え付け後、3日程度は直射日光を避ける
6.月に3回程度を目安に液肥を与える
7.苗丈が15cm程度になったら、摘芯を兼ねてハサミで上半分をカットして収穫。収穫後もすぐに新芽が出るため、気温が下がる秋までずっと収穫できる

Point
夏に水きれすると茎が固くなるので、水やりには注意しましょう。

4.ムカゴ育て方動画はこちら

厚めに剥いた山芋の皮から育てることができるムカゴ。もっちりとした食感をお楽しみください。あまりお店に出回らない秋の珍味です。

用意するもの
山芋の皮4cm×6cmを2~3枚、プランター(高さ25cm程度)、底石、培養土、支柱、液肥(米のとぎ汁で代用可)

育て方
1.やや厚めに剥いた山芋の皮を1日天日干しする
2.1の皮を4cmほど土をかぶせて植え付ける
3.植え付け後、1週間は水やりを控え、その後、表面が乾いたらたっぷりと水やりをする
4.1か月ほどで発芽するので、発芽したら支柱を立てる
5.2週間ごとに液肥代わりに米のとぎ汁をやる
6.夏の間にぐんぐん生長し、秋になるとムカゴができる
7.葉が枯れる冬には、土の中の小さな山芋が収穫可能

Point
山芋はちょっとゴツゴツしてひげ根が多いものを選ぶと良いです。

上記でおすすめした野菜以外にも、たくさんの野菜でリボベジは楽しめます。ぜひ実験気分で試してみてください。

大橋明子さん/イラストレーター、家庭菜園・料理愛好家、再生栽培スペシャリスト。イラストレーターとして雑誌、書籍など幅広く活躍する傍ら、25年以上続けているプランター菜園の知識を活かした再生栽培にも力を入れている。自身で実験しながら再生栽培の魅力を広める活動も行う。近著に「ズボラさんの買わない、捨てないちょこっとガーデニング&レシピ」(集英社インターナショナル刊)など。 YouTubeチャンネル「『食&植』チャンネル・大橋明子」も運営中。

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