「具に」「序に」「偏に」……何と読むかわかりますか? 難読漢字で脳トレにトライ!具、徐、偏………それぞれ漢字一字では読めるのに、「に」がつくと読めなくなってしまいませんか。今回は、そんな漢字をご紹介します。
【具に】もちろん「ぐに」ではありません…
最初にご紹介するのはこちら。
「具に」
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『広辞苑』を見てみると
1.完全に。十分に。 2.つまびらかなさま。詳細に。
という意味です。
わかりましたか? 正解は……
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「つぶさに」
「事の次第を具に報告する」といった使い方をしますね。
【徐に】「徐々に」は読めますが……
続いてはこちら。 「徐に」
こちらも『広辞苑』を見てみましょう。
意味は
着いて事を始めるさま。しずかに。ゆるやかに。
となります。 「徐に口を開く」 「徐に立ち上がる」 など、日常生活でもよく使う言葉なのですが… …
正解は
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「おもむろに」
同じ意味で、「徐ら」と書くと「やおら」と読みますので、ついでに覚えておきたいですね。
【偏に】「へんに」でないことはわかります……
続いてこちらはいかがでしょうか。
「偏に」
正解は……
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「ひとえに」
「ひたすらに」「いちずに」「もっぱら」 といった意味で、 「偏にみなさんの努力のたまものです」 といった使い方をします。 一方に寄っているという意味の「偏り」と書くと「かたより」と読みますね。
同じ意味なのですがさらに難しい読み方として、「偏む」と書いて「こずむ」と読みます。
【恣に】自分の思う通り、という意味
さらに難しくなります。最後にご紹介するのはこちら。
「恣に」
「気まま」「自分勝手な考え」 という意味の「恣意」(しい)という単語でよく使いますが、「に」がつくとまったく違う読み方になるんです。
正解は……
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意味は「恣意」と似ていて、「自分の思うとおりにふるまう」こと。
「ほしいままに」
「権力を恣にする」といった使用例で、 ほかにも「擅に」「縦に」とも書きます。
今回は、漢字一字では読めるのに送り仮名がつくと読めなくなってしまう簡単な漢字をご紹介しました。ひらがなで書くことが多いかもしれませんが、日常生活でもよく使う言葉なので、使用するときにぜひ思い出してくださいね。
記事提供/ハルメク365