きらめく|FMVマイページ

血圧低下や体温上昇も⁉ 健康維持に役立つ「水」の偉大なチカラ

血圧低下や体温上昇も⁉ 健康維持に役立つ「水」の偉大なチカラ

生命の維持に欠かせない水。水分が不足すると熱中症だけでなく中高年で多発する脳梗塞や心筋梗塞などの大きなリスク要因となります。一方できちんと水を飲めば血圧低下や腎機能の低下を抑制するはたらきがあることなどがわかっています。汗をかくことが少なく、喉が渇きにくいので水分の摂取量が減りがちな冬は、“隠れ脱水”に陥りやすい時期でもあります。「たかが水」と思わず、毎日の水分補給で健康を維持しましょう!

体に必要な水。20%不足すると重篤な状態に

人の体内で最も多い成分は水分。成人男性の場合、体の約60%を水分が占めていて健康維持には欠かせません。

体にとって水分は主に4つの役割を果たします。

1 運搬:腸で吸収された水分は血液になって、体に栄養分や酸素を運びます。
2 排泄:体内の老廃物は血液中に溶け出して腎臓に運ばれ、ろ過されて尿として排泄されます。
3 体温調節:体温が上昇すると汗をかきます。汗の水分が皮膚表面で蒸発して気化熱を奪い、体温を調節、維持しています。

    体にとって必用不可欠な水が不足すると、体にさまざまなリスクが発生します。

    ■5%失った場合…脱水症状や熱中症などの症状が現れる。
    ■10%失った場合…筋肉のけいれん、循環不全などが起こる。
    ■20%失った場合…死に至る。

    血液中の水分が不足すると血液がドロドロに。血液がスムーズに流れなかったり、つまりやすくなったりして脳梗塞や心筋梗塞の引き金になることがあります。また、水分を摂取しないでいると数日間しか生きられないとも言われています。

    起床後と就寝前の水分摂取で血圧低下や腎機能低下抑制などの効果があることが判明

    水分不足が体にリスクを及ぼす一方で、習慣的な水分摂取には健康増進効果があることが研究によってわかっています。

    サントリーグローバルイノベーションセンター(株)が50歳以上75歳未満の日本人男女60名を対象に12週間、水分摂取による健康増進効果を調査しました。
    それによると、普段通りの水分摂取を行った人々(対照群)と、普段の生活に比べてペットボトル入りの水550ミリリットルを起床時と就寝前に飲んだ人々(介入群)とでは、後者の人々に、

    ■血圧低下
    ■体温上昇もしくは低下抑制
    ■腎機能低下抑制
    ■血中老廃物希釈(老廃物を尿として排出するデトックス効果)

    上記4つの効果が認められました。

    「体温上昇」という結果からは、水を飲む習慣によって免疫力アップの可能性も期待できます。(体温と免疫力について詳しくはこちら

    成人男性が1日に必要な水分量は2.5リットル

    体は、1日のうちで摂取する水分と排出する水分の平衡を保っています。

    成人男性の場合は、飲み水や食事などで摂取する水分が2.5リットル、尿や汗などで排出する水分が2.5リットルとされていて、成人男性が1日に必要な水の量は2.5リットルだと言われています。

    「体内でつくられる水」とは、タンパク質や炭水化物、脂肪などの代謝によって得られる水のことです。

    水分補給のポイントは以下の通りです。

    ■水分補給のポイント

    ・こまめに飲む
    ・喉が渇く前にあらかじめ飲む
    ・睡眠中は呼吸や発汗で体内の水分が減るので、就寝前と起床後に1杯の水を飲む
    ・喉が渇きにくい冬も水分補給を心がける
    ・発汗量の多い運動の前後と途中、入浴の前後に水を飲む

    成人男性が1日に必要だと言われる2.5リットルを目安に、しっかり水分を摂って健康を保ちましょう!

    Return Top