きらめく|FMVマイページ

今さら聞けない!「eスポーツ」って、そもそもナニ?

今さら聞けない!「eスポーツ」って、そもそもナニ?

最近「eスポーツ」という言葉をよく耳にしますが、「そもそもeスポーツってナニ?」「自宅で仲間と楽しむゲームもeスポーツ?」……といった疑問をお持ちの方のために、知っておきたいeスポーツの基礎知識を紹介します。

運に左右されずに勝敗が決定する、競技性のあるゲームが“eスポーツ”

eスポーツとは“エレクトロニック・スポーツ”の略。
コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦を、スポーツ競技としてとらえる際の名称です。
競技なので、運に左右されず、技術的に“勝った・負けた”が決まる対戦ゲームが対象です。

eスポーツというと、たくさんの観客が見守るなか、きらびやかな会場で行われる派手なイメージを持つ方も多いと思いますが、実際にはそれだけではありません。
自宅で仲間と“勝ち・負け”の競技性にこだわって楽しんでいれば、それはeスポーツ。身近なところで言えば、「ぷよぷよ」や「テトリス」、「ストリートファイター」や「パワフルプロ野球」などのゲームでの対戦もeスポーツに該当します。

全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKIの『ぷよぷよeスポーツ』部門の模様。写真提供/日本eスポーツ連合

ゲームなのに、なぜ“スポーツ”?

「スポーツ=体育、運動」というイメージが強く、ゲームに対して“スポーツ”という言葉を使うことに違和感を覚える方も多いと思いますが、海外では、レクリエーションなどの気晴らしや遊びにつながるものをスポーツと呼んでいます。
例えばチェスや将棋などはマインドスポーツと言われています。

また社会的背景によって、スポーツの在り方は変わっています。
19~20世紀の農耕社会を背景に生まれたのが、“スポーツ”と聞いて多くの方がイメージする身体を使って行うフィジカルスポーツ。20世紀の工業社会になると、自動車やオートバイなどを使って行うモータースポーツが誕生しました。そして、21世紀の情報社会に生まれたのがeスポーツです。

eスポーツの特長は“エイジレス、ジェンダーレス、ハンディキャップレス”

eスポーツの特長をひと言で表すと、“ダイバーシティ”です。

フィジカルなコンタクトがなく指先だけを動かすものが多いので、年齢や性別、障害の特性は関係なく、すべての人が一緒に楽しめます。

SAGA2024国スポで設けられたeスポーツ体験コーナーの様子。子どもから高齢者までが挑戦!写真提供/日本eスポーツ連合

誰もが楽しめるというeスポーツの特長を生かして、高齢者の健康維持や世代間交流に役立てている自治体も多くあります。
例えば2020年、熊本県美里町では「eスポーツで“いい里づくり”事業」を実施。高齢者が遊びやすいように小学生がプログラミングした「ぷよぷよ」で、高齢者と小学生が一緒に対決するといった取り組みを行いました。これにより、高齢者同士や高齢者と小学生の交流が促進され、認知症予防などの健康対策などにもつながったとして、内閣府の「2021年度地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の優良事例に選ばれています。

eスポーツの歴史

eスポーツという言葉の起源は諸説ありますが、1998年にWindows版が発売され、特に韓国で爆発的人気となったオンラインゲーム「スタークラフト」で遊ぶことを示していたとも言われています。(※スタークラフト:敵の基地や兵士を破壊して勝敗を競う戦争ゲーム)

そして次第にオンラインゲームの国際大会が数々開催されるようになり、2000年には韓国eスポーツ協会が設立されました。

2003年、ソウルで「スタークラフト」に熱中する若者。写真提供AP/アフロ

2010年代にはライブ動画配信サービスが浸透し、eスポーツの視聴者が急増したと言われています。

現在では国際大会も規模が大きくなり、例えば最近では1月29日から5日間、札幌ドーム(大和ハウスプレミストドーム)で行われた「エーペックスレジェンズ」というシューティングゲームの世界一を決める大会では、賞金総額は200万ドル!(約3億円※2025年2月時点)5日間で世界各国から3万人以上が来場しました。

世界で人気のeスポーツとは

世界で大流行しているeスポーツを一部紹介します。
どれも無料でダウンロードできます。

エーペックスレジェンズ
チームバトル形式バトルロイヤルシューティングゲーム。最もユーザーが多く、毎日1億人がプレイしていると言われています。
アウトロー、兵士、はみ出し者などのキャラクターを選び、部隊を編成して生き残りをかけて戦い、最後に生き残ったチームがチャンピオンに。キャラクターのデザイン性やストーリー性がある点、戦略的な要素が強い点などが特長のゲームです。
対応機種:PC(Windows)、PlayStation4、PlayStation5、Xbox One、Xbox Series X|S 、Nintendo Switch
ゲーム提供会社:エレクトロニック・アーツ

ヴァロラント
5人1組で攻撃側と防御側に分かれて戦います。近未来の地球を舞台に、プレイヤーは「エージェント」と呼ばれる個性豊かなキャラクターを操作。攻撃側は時限爆弾を設置して起爆させると勝利、防御側は時限爆弾の設置を制限時間までに阻止するか起爆前に解除すると勝利。13ラウンドを先取することを目指します。競技性が高く、上達を実感しやすいのも人気の理由です。
対応機種:PC(Windows)、PlayStation5、Xbox Series X|S 
ゲーム提供会社:ライアットゲームス

フォートナイト
2017年のリリース以来、累計5億人以上のユーザーを持つバトルロイヤルシューティングゲーム。最大の特長は、他のシューティングゲームにはない、「建築」という要素がプラスされていること。木や建物などを破壊するとレンガや鉄などの素材が集められ、それを攻撃や防御に利用できます。ボイスチャット機能があり、ゲーム内で話しながらプレイしたり、初心者でも遊びやすいよう同レベルのプレイヤーでマッチングされたりするのも魅力。バトルゲーム以外にも国内外の有名アーティストのバーチャルライブに参加したり、バーチャル空間を楽しんだりするコンテンツも備えています。
対応機種:PC (Windows、Mac)、PlayStation4、PlayStation5、Xbox One、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、iOS、Android
ゲーム提供会社:エピックゲームス

世界で人気のeスポーツゲームを紹介しましたが、少しでもeスポーツに興味がある方はゴルフや野球、モータースポーツや麻雀などの好きなジャンルや、友人やご家族がプレイしているゲームから始めてみてはいかがでしょうか。eスポーツのさまざまな動画がアップされているYouTubeをチェックするのもオススメです。

取材協力/一般社団法人日本eスポーツ連合

Return Top