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【素朴な疑問を解決!】無洗米のメリット・デメリットって?

【素朴な疑問を解決!】無洗米のメリット・デメリットって?

お米の価格高騰がなかなか落ち着きませんね。
お米といえば「無洗米」が登場したとき、米とぎが面倒だったワタシは本当に感動しました! 特に急いでいるときや、寒い冬場はありがたいですよね。そこからずーっと無洗米です。

息子に買い物を頼んだら「無洗米は高かったから」と普通のお米を買ってきてくれました。そして「無洗米は、とがなくて良い分何か削っていて、栄養素も逃げちゃってるんじゃない?」と言うので気になってしまったワタシ。

価格はともかく、無洗米は普通米に比べて栄養素にデメリットがあるの? 無洗米のメリット・デメリットを調べてみました。
 

無洗米は、どうしてとがなくていいの?

無洗米に危険性はない

無洗米は、通常の精白米に残る「肌糠(はだぬか)」をあらかじめ落として、家庭でとぐ手間を省いたお米です。

肌糠を落とす作業は薬品を使用しているわけではないので、危険性はありません。では、どのような手段で肌糠を落としているのでしょうか?

  • 乾燥式……精米機の中でブラシを使用して糠をこすり取る
  • 水洗い式……機械で研ぎ洗いを行う
  • BG精米法(ヌカ式)……糠を金属の壁に粘着させて肌糠を除去する
  • タピオカ式……精白米に少量の水を加え、タピオカのでんぷんで糠を吸収して米を乾燥させる

無洗米に国の基準は定められていませんが、全国無洗米協会によると「水400mLに米3gを入れ、50秒間浸透させた水の濁度が28ppm以下」を合格としています。

無洗米のメリット・デメリット

無洗米のメリット・デメリット

無洗米には以下のようなメリット、デメリットがあります。

【メリット】

  • 手間がかからない
  • とぎ汁が出ない
  • 水が節約できる
  • キャンプや災害時でもすぐ米が炊ける
  • 栄養素を逃がさない

【デメリット】

  • 価格が高い(通常の米に比べて5%ほど割高)
  • 銘柄が少ない
  • 周囲の環境に左右されやすい(におい、汚れ、乾燥など)
  • 通常の米より炊飯に時間がかかる
  • 水を多めにしないと硬くなることがある

臭みや粘りの原因となる「肌糠」を事前に取り除いてある無洗米は、とぎ洗いが不要なので、通常はとぎ洗いで流れ出てしまう水溶性の栄養素(ビタミンB1、ビタミンB2など)を逃さず摂取できます。

価格が通常の米に比べて高いことを考えても、無洗米の持つメリットに魅力を感じる方は、他のデメリットを解消するために以下のような点に注意すると良いでしょう。

  1. においなどや汚れが気になる場合は軽くすすぐ
  2. 少し多めの水で炊く(1カップにつき大さじ1~2杯程度、3カップで100mLを目安に)
  3. 水温が低い冬場は1時間、夏でも最低30分は水に浸けて吸水させる

無洗米は、少し工夫すればおいしく調理できるため、コツをつかんで毎日の料理時間を少しでも楽にできたらうれしいですね!

※この記事はHALMEK upで配信された2023年3月の記事を再編集して掲載しています。

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