ブレイクダンスの日本一を決める全日本選手権が2月18日行われ、女子決勝は大会3連覇がかかるAYUMI(40歳)と2回目日本一を目指すAYANE(26歳)が対決。結果、AYUMIこと福島あゆみ選手が見事3連覇を果たしました!
今回はメダル候補とも言われるBgirl AYUMIについてご紹介します!
遅咲きのメダル候補AYUMIはどんなBgirl?
AYUMIの本名は福島あゆみ、1983年6月22日京都府生まれのBgirlです。身長は154cmの40歳、普段はブレイクダンサー以外にも幼稚園や保育園で英語の先生をされているようです。
経歴としては、2021年に世界選手権を制し、2022年世界選手権は3位。そして、この2024年2月には日本選手権を3連覇しています!
ブレイクダンスを始めたきっかけはダイエット目的
あゆみさんは、高校を卒業してカナダのバンクーバーに留学、バンクーバーは綺麗で食べ物も美味しく、ホームステイ先で美味しいものやお菓子を食べまくった結果10キロも太ってしまったのだとか。もともとカナダには語学留学で行っていましたが、カレッジまで行った方が良いのではとご両親に相談し、5年滞在したそうです。
ブレイキンは、カナダに留学して1年たった頃、日本に一時帰国していた時にブレイキンをやっていたお姉さん(Bgirl Narumi)に誘われて始めたのがきっかけ。なんと、あゆみさんはその時21歳でした。
そんなあゆみさんが、なぜ世界を獲るまでになったか気になりますよね?!
なぜブレイクダンスにハマっていったか
以前はヒップホップダンスを習っていたあゆみさん、そこまでのめり込むこともなく、ちゃんと練習する事もなく楽しむくらいでヒップホップをやっていたそうですが、ブレイクダンスは始めたその日から違ってたのだとか。参考動画ではご本人がこのように語っています!
「ブレイキンは全く違って、『じゃあ、これやってみようか』って言われたことが普通に出来ない。(普段)床に手をつくって事があんまりないじゃないですか、だからチカラがないな、とか、みんながすぐ出来ている事が自分は出来なかったし、なんかそれがやっぱり凄い悔しくて、こうやったら出来るんじゃないか、こうやったら出来るんじゃないか、みたいな感じで、教えてもらった日から毎日毎日練習して、『出来ないのは楽しい』」と思ったそうです!
毎日、お姉さんや先輩が練習に行く場所に自分も行くと言う環境も良かったのでしょう。とはいえ、初日からどっぷりハマったあゆみさん、ブレイキングダンスとの相性や素養はやはりバッチリだったようです!
世界まで行ってしまうモチベーションが、『出来なさすぎて、面白い』と言うのが、常人にはない凄いところですね!
どうやって世界チャンピオンまで?
「次から次へと自分の中でステージが変わっていくって言うのがあって、例えばこれをやってみたいと思って、毎日練習して、新しい事が出来るのがすごく楽しい。未だにできない事はたくさんあるので、それを自分でちょっとでも取り入れて行きたいと言う考えがあって、いつの間にか(世界選手権チャンピオンに)」と、語っているあゆみさん。ずっとチャレンジの繰り返し、実現の繰り返しで、世界選手権優勝まで来られたんですね!
また、「今回はたまたま世界選手権優勝だったけど、ダメな結果も沢山あって、ダメだなと思う日が多いので、勝ちが成功だと思っていない」
「自分がやる過程が一番大事だなと思っているし、結局パフォーマーなんで、その日に最大が出せるってのを考えている。普段行っている事を最大に頑張って、その日はどうなろうとそこを楽しむ、自分の気持ちというか心が大事かな」とも語られています。
勝ち=成功ではないと言うマインドが大切なんですね。
ブレイキンをはじめる子供たちへのメッセージを通してみえるAYUMIの表現の魅力
「ブレイクダンスは、自分で創り出す事がおおきい。基礎の部分をしっかりやっていったらそこから崩していくのは自分次第。どうなるかは未知だけど、その子のテイストになっていくのが、やってて面白い」
「(ブレイキンは)スポーツなんだけど、アーティストの部分もある、半々なので、魅力が大きい。またチーム活動や団体でやっていく中で、人の関わりあいで学ぶ事があったり、ダンスは人間性が出るので、人間性が成長しないとダンスも成長しない。」
新しい事に挑戦するのに億劫になる人も多いですが、常に挑戦して新しいものに取り組むっていう気持ちのもっていき方、ダンスだけじゃなくてブレイキンを通じていろんなことを小さい子に教えてあげたい、と、語っているAYUMIだからこそ、あんなに素敵なダンスが踊れるんですね!!
あゆみさんの人間性溢れるブレイクダンスをみなさんも是非観てみてください!