2024年パリ選考基準で2位以下をポイントで引き離し、圧倒的な強さでシングルス出場権を獲得した早田ひな選手。同年代が世界で活躍する中で、前回はリザーブで試合に出られなかった悔しさをバネに技を磨いてきました。
早田ひな選手のトレードマークと言っても過言ではないのが台上での力強い卓球です。身長167cmと中国女子卓球のトップ4人の平均身長と比べても引けをとらず、卓球界の中でも体格に恵まれています。その体を使いこなすためには、それに応じたトレーニングが必要です。
今回は、早田ひな選手のトレーニングから見える強さについて解説します。
体幹の強さがひかるトレーニング
どんなに体格が良くても、その能力を生かすためには強い体幹が必要です。自分の四肢をつなぎ、足から体幹、腕からラケットへと力を逃がさないための体幹作りが必要です。早田選手が、どんなトレーニングをしているか見ていきましょう。
膝付きサイドプランク
肘と膝を支点として、上半身を持ち上げて体を支えます。腹斜筋や支えている側の中臀筋を鍛えることが出来ます。体を両膝で支えるのではなく、片膝で支えることで負荷を上げています。
また、手を色んな方向に振っていますが、これはラケットを振る動きをしながら、体幹を中心に動く意識づけをすることが目的です。そして、プランク中に体の一部を動かすことによっての刺激の変化、捻りが生まれることによる体幹バランスの維持能力を高めます。
腕立て伏せ
腕立て伏せは大胸筋などを鍛える種目ですが、早田選手は全身の筋力や体幹を意識して行っています。腕立ての動きをしながら、腕以外の部分は動かないように固定して、全身の協調性と体幹強化を目的とした腕立てを行っています。
チューブローイング
立位にて、足を前後に開きながらローイングを行っています。ポイントは、チューブを持った時に背中が丸くならないように胸を張ること、そしてチューブを引く時と戻る時に姿勢がブレないことです。
主に広背筋を鍛える種目ですが、姿勢を変えながら行うことで体幹との協調性とともに鍛えることが可能です。
いかがでしょうか?性別や種目によって、必要とされる能力が異なります。トレーナーの指導のもと、基礎体力ができている前提であれば、競技に特化したトレーニングを行うことで実力アップにつながります。ぜひ試してみてください!
それでは動画をご覧ください。