バドミントンの国際大会は、世界中のバドミントンファンにとって大きな注目の的です。中でも、リャン・ウェイケン選手とワン・チャン選手は、その実力と戦績から多くのファンを魅了しています。本記事では、リャン・ウェイケン選手とワン・チャン選手のプロフィール、これまでの戦績、そして注目の試合について詳しく解説します。
リャン・ウェイケン選手のプロフィール
リャン選手は2000年生まれ23歳です。プレースタイルは強打が得意な選手で、後衛から強烈なスマッシュが印象的です。特に攻めの場面ではジャンピングスマッシュを連続して打ち、相手を抑えこみ、ポイントに繋げています。
ワン・チャン選手のプロフィール
ワン選手はリャン選手と同じく2000年生まれの23歳です。ワン選手のプレースタイルは、素早いタッチで攻めの流れを作るゲームメーカーです。相手選手に隙を与えない速いラリー展開が印象的です。
特に守りの展開から攻めの展開への切り換え、ネット際での駆け引きの上手さはトップクラスです。
リャン・ワンペアの卓越したダブルス
リャン・ワンペアのプレーは、ダブルスのお手本といっていいほどに、速いローテーション、両選手ともに高いカバー力で、ラリーを制していきます。
ワン選手が前衛に入り、相手ペアにレシーブする展開に持ち込み、リャン選手が攻め、甘い返球をワン選手がフィニッシュする展開がポイントを取るパターンが多く見られます。
特にワン選手が前衛で相手選手との駆け引きは、ワン選手の勝負強さがあり、目を見張るものがあります。
前衛での反応がとても速く、かつ反応範囲も広いため、相手選手も反応できない場面も多々見受けられます。
また守りの展開からでも、鋭いリターンで、攻守を逆転するラリー展開に持ち込み、ポイントを取るプレーにも両選手の実力の高さが窺えます。
お互いの長所を活かしながら展開するラリーは、やはり世界トップレベルの選手だからこそ出来るプレースタイルであることを証明するものです。
リャン・ワンペアでの戦績
2022年にペアを結成し、同年6月のインドネシア・マスターズでは早くも決勝まで駒を進め、惜しくも準優勝となりましたが、同年9月のジャパン・オープンでは見事優勝を果たしました。結成して短期間で頭角を現します。
2023年最初の国際大会であるマレーシア・オープンでは、準決勝で格上のペアを破り決勝に進みましたが、準優勝に終わり、ワールドツアースーパー1000のタイトルを逃しました。
翌週に開催されたインド・オープンでは2週連続で決勝に進出し、この大会では優勝を果たしました。その後の全英オープンでは、準決勝で格上のペアに激戦の末、敗れて3位となりました。
同年5月のスディルマン杯では、中国代表チームの第2ダブルスとして出場し、中国チームの優勝に貢献しています。2週間後のタイ・オープンでは、格上のインドネシアのペアを3試合連続で破り、優勝を果たしています。
同年6月のシンガポール・オープンでは、前週に続き連続で決勝に進出。しかし決勝で日本人ペアに敗れ準優勝、同年8月の世界選手権では、初出場で準決勝まで駒を進めるも、接戦の末敗れ敗退。決勝進出はなりませんでしたが、初出場にして世界選手権銅メダルを獲得する結果となりました。
同年9月の中国オープンでは、準決勝では接戦に勝利し、決勝に駒を進めます。決勝ではストレート勝ちで優勝を果たします。この勝利がワールドツアースーパー1000初のタイトル獲得となりました。
同年10月更新のBWF世界ランキングでは、世界ランキング1位に上り詰め、22歳でペア結成から約1年5ヶ月ほどで世界ランク1位を達成するという偉業を成し遂げました。
同年11月の中国マスターズでは、決勝で第1シードのペアに勝利し、第2シードから優勝を果たします。
同年12月のBWFワールドツアーファイナルズでは、グループリーグを2位通過し、決勝に駒を進めますが、韓国ペアに敗れ準優勝となりました。
2024年4月に開催されたアジア選手権では、優勝し、金メダルを獲得しています。
今年の国際試合でも活躍が期待される
昨年からのリャン・ワンペアには勢いがあり、世界ランキング1位になったことで、さらに勢いがついてきています。
他のペアに比べて結成してから、期間もまだ浅く、課題はあります。
この動画は2024年4月に開催されたアジア選手権ですが、結果としてファイナルゲームまでもつれこみ、優勝したものの、2ゲーム目のプレーを見ていると、繋ぎの球のミスが多かったことが、このセットを落とした要因です。
2ゲーム目のペースは相手ペアのスピードも上がりましたが、それに対応しきれず、
ワン選手のネット際での甘い返球をしてしまう、リャン選手の繋ぎの球が甘くなるなどのミスが目立ちました。
中盤までは接戦でしたが、ゲーム後半になるにつれ、相手のテンポでラリーが展開された結果、イージーミスが増えてしまい、2ゲーム目を落としたように見受けられます。
フットワークのスピードは、他のゲームと比べても差はないように見えますが、少し集中力が欠けてしまったような印象です。
相手ペアに攻めの球がしっかりと返された次のショットの処理が甘くなり、その球を相手ペアにフィニッシュされるようなパターンが多くみられました。
今後はゲームの流れを自分たちでコントロールしていけるようになるのが世界ランキング上位を維持するための課題です。
今後プレーを重ねていくにあたって、現在の課題点が改善されていけば、ますます洗礼されたプレーになっていくでしょう。
今年で23歳の若手ペアなので、まだこれから偉業を成し遂げていくかもしれません。
今後のリャン・ワンペアの活躍には目が離せません。
それでは動画をご覧ください。