
2025年シーズン、巨人で飛躍的な成長を遂げたのがプロ2年目の泉口友汰選手です。ルーキーイヤーから倍近い試合数に出場し、ショートのレギュラーを奪取。打率.295、リーグ2位という好成績を残し、打撃タイトル争いにも加わるなど急成長を遂げています。今回は泉口選手の成績、フォームについて解説します!
泉口友汰選手のプロフィールと成績
- ポジション:内野手(遊撃手)
- 経歴:大阪桐蔭高 – 青山学院大 – NTT西日本
- ドラフト:2023年ドラフト3位で巨人入団
- ルーキーイヤー:打率.201、1本塁打、9打点
- 2年目(2025年9月時点):打率.295(495打数146安打)、5本塁打、35打点
ルーキーイヤーは苦しみながらも経験を積み、2年目には大きな飛躍を遂げました。特に打率はリーグ2位と、打撃面での進化が際立っています!
打撃フォームの特徴
泉口選手の打撃フォームについて高橋由伸氏が以下のように解説していました。
泉口選手の打撃フォームは、一見シンプルで癖の少ない構えに見えますが、細部に多くの工夫が詰まっています。特に特徴的なのは以下の3点です。
①バットを体の近くに通す左手の使い方
泉口選手はスイングの際、左手がボールの軌道に自然に沿うように動きます。バットを体の近くに通すことで操作性が高まり、インパクトまでボールのラインにバットを乗せたまま運ぶことが可能になります。このため、広いゾーンに対応でき、多少タイミングを外されてもコンタクト率が落ちにくいという強みにつながっています。
②ミートポイントを後ろから“のぞく”姿勢
スイング動作に入っても頭の位置がぶれず、視線がボールを最後まで捉えています。グリップが前に走りながらも、体全体がバランスを崩さずにインパクトへ向かうため、打球の精度が高くなります。この安定した視線と体幹の軸の強さが、追い込まれてからも率を落とさない理由のひとつです。
③青木宣親選手を思わせる対応力
高橋由伸氏は、泉口選手のフォームを元ヤクルトの青木宣親選手に例えています。バットを体の近くに通すことで、速球や変化球に柔軟に対応できる点が共通しています。加えて泉口選手はパンチ力も兼ね備えているため、内野安打を量産した青木選手に比べ、長打も期待できるバッターです。
これらの特徴が組み合わさることで、泉口選手は「スランプの少ない打者」としての地位を築きつつあります。選球眼の良さや三振の少なさは単なる偶然ではなく、この高い技術力があるからと言えるでしょう。
泉口選手のバッティングフォームはこちらの動画をチェックしてみてください!
泉口選手の安定感は、監督の阿部慎之助氏にとっても大きな武器です。守備範囲の広さ、安定感あるフィールディングも評価され、巨人の内野を支える存在となっています。
球団としては坂本勇人選手以来9年ぶりの首位打者・最高出塁率のタイトル獲得が期待されている打撃面でのさらなる進化とともに、走塁・守備での貢献度も高い若きリーダーとして、巨人の新しい顔になり得る存在です。
泉口選手の活躍に注目しましょう!