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グリップ練習 力めば力むほど飛ばない奥の深いグリッププレッシャー

グリップ練習 力めば力むほど飛ばない奥の深いグリッププレッシャー

ゴルフはグリップに始まり、グリップに終わるといわれるくらいグリップは重要な項目です。

車でいえばハンドルを握るようなものなのですが、実際に教習所でもハンドルは少し遊びがあるくらいの力加減で握るようにと教わったのではないかと思います。車の場合、タイヤやバネなどが伸縮することで衝撃を吸収し、直進を保とうとします。

ゴルフも同様で実際にクラブが行きたい方向をアシストする程度の握力で握るのがベターです。ただ、「脱力しろ」と言われて脱力できる程、人の体は簡単ではありません。意識すればするほど力が入ってしまいますよね。

なぜ力が入るのか?

これはテコや、滑車といったものの話になりますが、ハンドルでもトラックのような大きな車は、径が大きく握りも太くなりますよね。逆に繊細な作業をするもの。例えば鉛筆。あまり太い鉛筆って見ないですよね?クラブを見てみると、シャフトの長さはヘッドに遠心力を与え、ボールを遠くに飛ばす為ですが、長さの割にグリップが細いと感じませんか?この細さが力みの原因です。

細いと余計に力を入れて握らないと、力が伝わらない、あるいはすっ飛んでしまうのではないかと不安になってしまうのでしっかりと握りたくなります。意外なことに一番飛ばさないクラブ「パター」の多くには、他の13本よりも太いグリップがついています。これは、背中や肩といった大きな筋肉を自然に使わせ、手首の変な動きで予測不能な軌道が入らないようにする為です。

脱力法!

有名な話ですが、ゴルフをやらない人でも知っているタイガーウッズ選手。いわずとしれた名プレーヤーですが、かつては飛ばし屋としても名をはせました。もちろん今でも一級の飛距離をもっています。彼はドライバーショットのとき、力まないように舌を出して打ちます。力んで歯を食いしばると舌を噛んでしまいますから、力みたくても力めない状況にします。

また、著名な落語家の方だったような話されていたと思いますが、長いう〇ちが肛門から出ていて、それが切れないように振れというたとえ話をされている方もいて、言いえて妙だと感心したのを覚えています。

しかし、野球やサッカーのように動いているものを打ち返す、蹴り返すというのは反射が大きく力む間もないのですが、ゴルフのように静止しているボールを打とうとすると、自然と体も止まり、力みを生みます。なので、同様に動きを入れてあげるというのが有効で具体的には、足を上げない程度にその場で足踏みなどです

グリッププレッシャーを緩めるには?

この二つは、体の力みをとるのに有効ですが、飛ばそうという意思は手など使い慣れている器用な筋肉にこそ顕著に現れます。逆に言えば、不器用にしてあげれば力むことはできません。簡単な話ですが、手の中で一番器用なのは、親指~中指の3本ではないでしょうか?

勘の良い方はお気づきですね。そうです。小指と薬指で握ってあげればよいのです。小指と薬指の2本。不安であれば中指でサポートする程度。それも左手のです。

あとの指、特に右手は添えるだけ。

これでもボールを打とうとすると力むかもしれません。
その場合は、グリップにタオルを巻くなどして太くし、軽い力でも持てることを脳に刷り込ませます。

私もそうなのですが、特にジュニア時代からやっている人に多いのですが、力のなさを補うため、手のひらが空を向くストロンググリップ(手の力を強く利用する)でゴルフをはじめ、力がついてくると手打ち癖が治らなくなることがあります。そういった方にも有効な手段です。

あ、あと、グリップは入念に手入れをすることをお勧めします。古いグリップは硬化し、グリップしなくなります。そうすると力む要因となります。

ゴルフショップでもグリップの差し替えは、グリップを買えば工賃無料というところもありますし、ご自身でやられてもそれほど難しいものではありません。ご自身で変えられるとよりクラブに愛着を持てるかもしれません!?

動画引用元:【中井学ゴルフレッスン】スイング⑤グリップ・プレッシャー

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