ラグビーにおいて様々な要素で利用されるハイパントキック。陣地を回復させる目的や、空いているスペースを利用するために積極的に使われます。
今回は東京サントリーサンゴリアスに所属し日本代表のスクラムハーフ(以下SH)として活躍する流大選手の「ボックスキック」の蹴り方や考え方について解説していきます。
キックで一番大切な事は「目的」
流大選手は動画内で「何を目的として蹴っているのか」が何よりも重要だと伝えています。
ハイパントと言っても、無闇に全力で蹴れば良いのではなく、味方に取らせるのか、相手に取らせるのか、ウイング選手に取らせるために足の速さを考えて蹴る、などケースに応じて蹴り分けているそうです。
今のラグビーはSHがキックする事が主流となっており、目的に応じたキック練習の必要性を説いています。
ボールを傾けて足を振り抜く
世界トップレベルでも「ボールのどの位置を蹴るのか」については意見が違うそうです。
流大選手の場合は、色々試した中でボールを蹴りたい方向と反対側に少し傾けて、ボールの中心(スイートスポット)を捉える事が大切だと言っています。
そのためには、同じドロップができるように練習する事や、試合で使うような蹴る角度に合わせた練習を推奨しています。そして、全力ではなく6〜7割程度の力で蹴る事が、精度が高く理想的なキックに繋がると言われています。
体幹を固めて振り抜くトレーニングを
試合では、誰にも邪魔されずにストレスなくキックできる事はほとんどありません。
そのため、どんな体勢でも安定したキックが打てるような練習が必要です。流大選手は、軸足をバランスディスクなど不安定化におきながら足を振るトレーニングなどをおすすめしています。どんな体勢でも打てる体幹を作るためには、クランチやプランクでの腹筋や股関節を使いこなす大臀筋、腸腰筋などのトレーニングが有効なのです。
それでは流大選手の動画をご覧ください。