ラグビーは自陣敵陣合わせて100mありますが、両陣22mの所にラインが引かれています。今まで15人制ラグビーでは、自陣22m以内から蹴ったボールがバウンドしてラインアウトした場合は、その場所から改めて攻撃を始める事が出来ました。
それに加えて、2022年6月から正式に採用された「50:22」ルールによって、キックによる攻撃のレパートリーが増えました。
今回は、その新ルールについて最後の動画を元に詳しく解説していきます。
自陣から相手陣に深く攻め込む50:22
今までの自陣22m以内から蹴ってラインアウトした場合のルールに加えて、新しく加えられたこのルール。自陣50m以内から蹴ったボールが、バウンドして相手陣22mより深い所でラインアウトした場合も、自分達の攻撃で再開出来る事になりました。
ラグビーにおけるキックの重要性
陣取り合戦のラグビーにおいて、キックはとても重要な意味を持ちます。
出来るだけ失点の機会を減らし得点の機会を多く作るためには、自分たちがいかにボールを持っているかも重要ですが、それ以上に敵陣でプレーを進める事が重要になります。
パスを繋いで陣地を回復するのも一つですが、大きく戦局を変えるためにエリアを一気に挽回出来るキックが有効となります。
このルールで何が変わるのか?
ディフェンスの技術向上によって、なかなか得点に繋がる機会が少なくなってきました。15人が全て横並びになれば、その間を抜くのは至難の業です。
このルールによって、キックに備えるディフェンスが必要となり、必然的にボールキャリアーへプレッシャーをかける人数が減るため、攻撃が活発になる事が期待されます。
得点シーンが増えれば増えるほど、観ている方もよりエキサイティングなラグビーを楽しむことができます。新ルールが始まって歴史が浅いので、各チーム試行錯誤が続くかと思います。2023年のW杯でも面白いキックが見れるかもしれませんね!
それでは、動画をご覧ください。