他のスポーツに比べ、重さがある選手とぶつかりながらも怪我をしないようにすることはとても難しい課題です。各選手、自分の足りない所を補いつつ、選手としての能力を上げるために個別・チームにてトレーニングを行っています。
今回は、ラグビー日本代表チームの選手が行っているタックル練習について最後の動画をもとに解説していきます。
身体をぶつけあうタックル
グラウンドの隅に置かれたテントの中でFWとBKに分かれて1時間に及ぶ厳しいトレーニングが行われます。今回はその一部であるテント内タックルを公開した動画です。
●最後まで諦めない根性
代表を背負って各国の選手と闘うには強い心が必要です。何度倒されても這い上がる根性も、試合で成果を出すためには必要です。どんなに強い相手にも、強いハートを持って闘う事が出来る精神を養います。
●実践と同じ懐に入る感覚
ただのタックル練習では敵がハンドリングを使ってくる事はありませんが、この練習では簡単に懐に入らせないように、手で相手と距離感を保っています。突進力が弱かったり、相手との駆け引きが上手に出来ないと相手を掴むことさえも出来ません。
●周りからの掛け声
どんな強い人でも、一人だけでは最後の最後まで力を振り絞る事は難しいです。そんな時、周りにいる仲間からの声援があると、これくらいでいいや、という弱い心を打ち砕くきっかけになり、かつ一体感を養います。
これらの目的を持って、選手はトレーニングに臨んでいます。
選手はこの練習をどう感じているのか?
李承信 選手
乗り越えたら人間的にすごい器がデカくなりそうです。全部きつくて、1個1個100%でやらないといけないし、その中でディテールにこだわってやる事を求められる所が特にきついです。
長田智希 選手
強くなっている感覚がすごい。身体を当てまくっているので、試合より筋肉痛がきてます。
中村亮土 選手
昭和の匂いもするし、その一方でテクニックの部分もある。今までもきついトレーニングを超えてみんな信頼が出来てきているので今回も感じる。タフになるトレーニングです。
こうした一面も見えると、より選手の事を知る事が出来てラグビーが楽しくなりますね。それでは動画をご覧ください。