バレーボール初心者の中にはドライブ回転がうまくいかず、どうしたらドライブ回転をかけられるのか知りたいという選手は多いのではないでしょうか。本記事ではドライブ回転のかけ方について科学的に解説します。ぜひ参考にしてみてください!
ボールの飛び方を決める要因とは
①ボールのどこにインパクトしたのか
例えば、ボールの下部分にインパクトすれば、ボールは真っ直ぐ上方向へ飛びます。インパクトした場所とボールの芯を結んだライン上に飛んでいくということは、どのボールでも同じ。インパクトの位置が同じなら、腕のスイング軌道が違ってもボールが飛び出す方向は同じだということです。
②手のスイング軌道
インパクトの場所が同じであれば、ボールは同じ方向へ飛び出しますが、スイング軌道を変えるとボールの回転が変わります。インパクトする場所とボールの芯を結んだラインを引き、スイング軌道がこの直線と同じ向きならば無回転、スイング軌道が上方向に傾くとドライブ回転、更に上方向に傾くと、より速いドライブ回転となります。
③もともとボールが持っているエネルギー
例えば、上から落ちてくるボールは、重力の力にプラスして下に落ちようとする運動エネルギーがあります。そのため、上から落ちてくるボールを真っ直ぐ打とうとすると下にボールが落ちていきます。これは、動いているボールにはそのまま動き続けようとする運動エネルギーがあるからです。
①〜③のことを踏まえてドライブ回転の打ち方について見ていきましょう。
ドライブ回転をかけるためのインパクトとスイング
今回は、小中学生向けのドライブ回転のかけ方についてご紹介します。中でも、やや上向きの打ち出し角度でドライブ回転をかける方法を中心に解説します。
ボールを飛ばしたい方向からインパクトの場所を設定し、スイングの方向はやや斜め上です。強いドライブ回転をかける場合は、更に斜め上をスイングします。
①上半身を後ろへ傾けやや後ろでインパクトする
ドライブ回転をかけるためには、斜め上に打ち出し、手のスイング軌道をさらに上方向へ傾ける必要があります。そのため、上半身を後ろへ傾けてインパクトしましょう。一流の選手は、高い打点から打ち下ろすときには上半身の角度によってコントロールしていることが多いです。
②上に打つように腕をスイングする
ドライブ回転をかけるには、インパクトする場所とボールの芯を結んだラインよりも上に向かってスイングする必要があります。そのため、実際のボールの打ち出し方向よりも上に向かってスイングするように意識しましょう。膝を曲げた姿勢からジャンプをするように膝を伸ばしながらスイングをすれば、手のスイング軌道はより上へ傾くことになるからです。ボールに力を乗せるためにも下半身の使い方はとても重要です。
頭の真上くらいでスイングが完了するとスイング軌道がより上に傾きます。
③手首を掌屈する
手首を掌屈せずにインパクトすると、ボールは上方向に飛んでいきますが、掌屈することで斜め上方向にボールが飛ぶようになります。
①〜③をまとめると、通常よりも上半身を後ろへ傾け、上方向へ打ち出すような手のスイング軌道と通常よりも手首を掌屈させることが重要です。
ドライブ練習方法
まずは頭の上でスイングを終えるように腕を振る練習です。
- ①上半身を右へ捻る(右利きの場合)
- ②しっかりと肘を曲げて手のひらを外へ向けながら肘を後ろへ引き上げる
- ③腕はその形のまま、まずは体幹を回旋して肘を前に持ってくる
- ④そこから一気に思い切り肘を伸ばして手を挙げるようにスイングする
- ⑤腕が伸びきる瞬間と合わせて前腕を内旋させながら手首を掌屈する
この練習で大切なことは体の回転を意識することです。体幹や腕を回旋させ腕をスイングしましょう。
次に上半身を後ろへ傾けてボールをインパクトする練習です。いきなり大きく後ろに傾けるよりも通常のフォームから徐々に状態を後ろへ反らすようにしましょう。
しっかりと下半身も使って、特に右足で地面を蹴って打つくらいのイメージで練習してください。
それでは動画をご覧ください。
バレーボール初心者向け!ドライブ回転をかける方法を科学的に解説!【how to generate topspin in volleyball】