2023年6月6日から開催された国際バレーボール連盟(FIVB)男子バレーボールネーションズリーグ(VNL)では、日本男子代表チーム「龍神NIPPON」が、銅メダルを獲得し、世界大会で46年ぶりとなる表彰台にのぼりました。9月からワールドカップが始まり、更なる活躍が期待されています。
ネーションズリーグで勝利に貢献した選手の一人である高橋藍選手。高橋選手は、2023年6月にイタリア・セリエAのヴェロ・バレー・モンツァと契約しており、強烈なスパイクだけではなく、守備力も高い”オールラウンダー”な選手。次世代のエースとしても期待されています。
本記事では、高橋選手のリベロ級で安定した守備についてご紹介します。はじめに、高橋選手の堅守をご覧ください。
【髙橋藍】安定のリベロ級な堅守【バレーボールネーションズリーグ2023】日本 vs カナダ // 解説 富松崇彰
相手のスパイクを予測したポジショニング
レシーブの技術が高くても、男子バレーボールになるとスパイクのスピードや勢いが強く、弾かれてしまうことが多いです。なるべく、ボールを正面で受けることでミスを防ぎやすくなります。
正面で受けるためには、反応も大切ですが、それ以前のポジショニングがとても重要。高橋選手は、ポジショニングが良いことで取りにくいコースでもボールを拾えているのです。
日本代表チームは、レシーブ位置(レシーブポジション)について綿密に話し合い、穴がないような守備を行っているそうです。日本代表の戦略もレシーブ成功の要因と言えますが、戦略だけではなく高橋選手は相手の選手の特徴やトスアップから予測を立てて位置取りをしていることがうかがえます。
腰を低く落とした構え
レシーブの基礎は腰を低く落とすことですが、意外と腰が高くなってしまっている選手が多いです。動画の高橋選手の構えを見ると、しっかりと腰を落としてボールの勢いを吸収していることがわかります。腰が高いと低い位置に来たボールへの反応が遅くなってしまいます。高橋選手は低い姿勢で構えているため、強烈で低いスパイクでも拾えているのです。
高橋選手のレシーブについてご紹介しました。腰の高さは、日頃の練習から意識できることなので、ぜひ取り入れてみましょう!