2024年はラグビーW杯の熱気を引き継いで、日本代表のパリでの活躍が期待されます。パリ出場をかけたアジア予選で男女ともに見事優勝し、出場が決定しました。
今回はセブンズ日本代表でラグビーの名門、東海大仰星高校出身の林大成選手が、海外選手が使うグースステップを解説している動画を参考に、ステップの踏み方を学んでいきます。
グースステップとは軍隊の行進から
グースステップは聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは衛兵交代の際の行進で使われる動きのことです。膝を曲げずにまっすぐ伸ばした脚を高く上げる動きで、ラグビーではチェンジオブペースをする目的で使われます。
急にスピードを上げて走り抜けると思わせて切り返す動きを行うことで、DFのタックルに入るリズムを変えて、相手を華麗に抜き去ります。
実践ではどのような動きを行っているのか、世界で活躍する二人の選手のグースステップの違いをみていきます。
二人のグースステップの違いについて
林選手は、今回世界で活躍する二人の選手を例に上げて解説しています。一人目はチェスリン・コルビ選手で南アフリカ出身、リオ五輪の7人制南アフリカ代表選手です。続いて、カイリン・ポンガ選手はニュージランド生まれのラグビー選手です。
ともに試合でグースステップを使いますが、試合で見えたステップに関して両者に異なる点が3つあると林選手は言います。その3つの点を見ていきましょう。
異なる角度
コルビ選手は、ウイングでボールを受けてから縦目に切り込んで行き、斜めにカットインをしています。一方ポンガ選手は、横に展開していってから縦にカットインしています。
リードフットの有無
リードフットとは、グースステップとして前に振り上げた足ではなく残された方の足の事をいいます。この足で最後地面を蹴っているかどうかで、コルビ選手はリードフットを踏んで進み、ポンガ選手は地面を踏みに行かないステップをしています。
リードフットを踏むか踏まないかで、一歩分の距離が変わります。このステップを使い分けることで、緩急をつけて相手を抜き去ります。
グースの種類が異なる
多くのグースステップは、コルビ選手のようにリードフットの足でケンケンしながら行います。ポンガ選手は特殊で「ダブルスイッチグース」と表現するように、空中で足を一度スイッチさせる動きが入ります。
いかがでしょうか?練習が必要なステップではありますが、まずは遊びの中で取り入れながらやってみると良いかもしれませんね。ぜひ参考にしてみてください!
それでは、動画をご覧ください。