2024年はラグビーW杯の熱気を引き継いで、日本代表のパリの舞台での活躍が期待されます。パリ出場をかけたアジア予選で男女ともに見事優勝し、出場が決定しました。
今回はセブンズ日本代表でヘッドコーチ(以下HC)を務めるサイモン・エイモーの言葉から、セブンズ代表への想いや考えを解説します。
サイモンHCは、現役時代2001〜2007年のイングランドセブンズ代表のキャプテンとして活躍しました。ラグビーといえば15人制が主流ですが、イングランドでは子供世代で7人制が盛んに行われており、小さい頃から競技に親しみがあったそうです。
そのような経緯もあり、大学卒業後にスポーツマネジメントなどの道に進む選択肢もあったそうですが、自分の可能性を見てみたいという想いから、ラグビーを続けることにしたそうです。
サイモンHCから見るセブンズ日本代表のイメージ
サイモンHCは、リオ五輪の時はイギリス代表のHCとして闘っていました。当時イギリスと日本は試合を行い、僅差でイギリスが勝利しましたが、その時の印象をこのように語っています。
「日本はタフであり、ラグビーを楽しんでいる。また献身的であり、かつ情熱的なプレーをするチームだった」
実際にサイモンHCも現役時代にセブンズで日本と対戦したことがあり、日本の選手はとても素早いという印象を持っていたとも語っています。
今度は立場を変えて、2022年9月よりセブンズ日本代表を五輪出場に向けて率いることになりました。
日本の文化を学び「失敗を恐れないこと」を伝える
今度は日本のHCとして五輪で闘うことになったサイモンHCですが、母国と日本の文化の違いなどを毎日理解しようと努めたと言います。
強豪イングランドで通じたことも、日本での指導になると上手くいかないことがあるそうで、日本の選手がどのような考え方を持っているのか、どの程度なら許容してもらえるのかを常に考えていたそうです。
そしてサイモンHCは、日本選手は特に失敗を嫌がる傾向があると言います。失敗をすれば恥ずかしい思いをするが、選手として成長するためには失敗を許容し、そこから学びを得る必要があるとHCは考えています。
そのため、練習やシーズン序盤の大会ではミスをしても構わないということを選手に強調して伝えたと語っています。
いかがでしょうか?HCの考え方次第でチームは大きく変わります。ぜひパリの舞台で活躍するセブンズに期待しましょう!
それでは、動画をご覧ください。