今夏のパリでメダルを狙う7人制ラグビーフランスチームは、2024年3月1〜3日に行われたワールドセブンズシリーズにて、19年ぶり2度目の優勝を果たしました。そのフランスチームのセブンズを引っ張ったのが、アントワンヌ・デュポン選手です。
デュポン選手は、15人制ラグビーにて2021年に開催されたワールドラグビー男子の最優秀選手であり、2023年にフランスで開催されたワールドカップには主将としてチームを率いました。2023年11月にセブンズに参加することを表明し、新たな一歩を踏み出しました。
デュポン選手が活躍するシーンはこちらです。
今回は、そのフランスチームで活躍するアントワンヌ・デュポン選手について解説します。
小さい体で巧みなボールコントロール力
1996年生まれ、身長174cm体重82kgとラグビー選手の中では小柄な体格であるデュポン選手。15人制ラグビーではスクラムハーフを担当し、パスとキックによるボールコントロールと足の速さが特徴です。
特にデュポン選手のアタックは、グラウンドを縦横無尽に駆け回り、一気にトライに結びつける脚力と、タックルで倒れない体の強さを併せ持ちます。また、仲間へのパスやキックを使った攻撃を得意とし、ついた異名は内務大臣。
スクラムやラック、モールの横をついて攻撃するサイドアタックは、世界でも指折りのうまさと言われています。
広い視野を持つSH ランコースがうまい
スクラムハーフのポジション特性として、仲間へ的確なパスを出すための広い視野が必要です。デュポン選手は、その広い視野を持ち、仲間へのパスと自身のランコースの選択に使っています。
直接トライに持ち込む場面や、トライに繋がるアシストを演じるなど得点に絡むことが多いデュポン選手。仲間がボールを運んでいる時に、敵がどの方向に移動するのかを予測し、その逆をついて走り込む能力に長けています。
一般的に、フィールドに立つと相手の位置や仲間の位置を把握することは難しいです。ラグビー中継では、上からのカメラでグラウンド全体が見えますが、デュポン選手は試合全体を上から見るような俯瞰的視野を持っているのかもしれません。
いかがでしょうか?強豪フランスがスーパースターの加入によって、今大会上位に食い込んでくること間違いなしですね。ぜひ注目してください!
それでは、動画をご覧ください。