ボクシングで2021年世界選手権ウェルター級で優勝した岡澤セオン選手。今回は岡澤選手がアマチュアボクサーとして活動しているワケについて、末尾の動画をもとに紹介します。
二大会連続出場 記憶にないくらいの歓喜
ボクシング71キロ級で活躍する岡澤選手。岡澤選手は去年のアジア選手権で優勝。国際大会への出場は二大会連続となります。
パリで行われる国際大会の日本代表に二大会連続で内定した時の感情は言葉にならないくらいの喜びだったそうで、動画内のインタビューでは「うれしくてあんまり覚えてないけど、うわ~~~~って感じです。」と表現しています。
趣味はカレー作り
そんな岡澤選手にとって息抜きは趣味のカレー作り。動画ではバターチキンカレーを作っています。
鶏の胸肉はヨーグルト・ニンニク・生姜・4種類のスパイスを加えた後、一回揉み込んで冷蔵庫で寝かせ、下ごしらえもしっかり行います。たっぷりのバターにスパイスとホールトマトを加えたトマトベースからルーを作る凝りっぷり。
密着取材でもスタッフに冗談を言うあたりから人柄の良さが窺えます。
アマチュアの概念を変える
山形出身でガーナ人の父親を持つ岡澤選手。小・中学校時代にはレスリングに熱中。高校からボクシングを始め、大学では国体で準優勝を果たしています。
その後才能が開花し、東京で開催された国際大会に出場!世界選手権では日本人初の金メダルを獲得しました。岡澤選手は3年前からプロのアマチュアボクサーとしてスポンサー収入のみで活動しています。岡澤選手が活動する鹿児島県内の複数の企業がスポンサーとして支えています。
岡澤選手がプロのアマチュアボクサーとして活動する理由は、プロと比較されがちなアマチュアボクシングの現状を変えたいという想いからです。
「アマチュアという名前が故にプロボクシングの下と見られるのが悔しい」と言う岡澤選手。どちらが上でどちらが下というものではなく、同種類の対等な競技として認識して欲しいとインタビューでは話しています。
アマチュアボクサーの大学卒業後の受け皿は少なく、プロボクサーへ転向するケースが多くあります。アマチュアでもプロ同様に稼げれば、アマチュアの世界に残る選手も増える、プロと同じような魅力的な世界、夢を追うことができる世界を作りたいから、アマチュアボクサーとして活躍したいとも語っています。
お茶目な人柄の裏側にこのような強い想いがあるのは非常に頼もしいですね。実際に岡澤選手のインタビューを見てみましょう! それでは動画をご覧ください!