本記事では、埼玉西武ライオンズ所属今井達也選手のスライダーについて紹介しています。
今井投手は、スリークォーターから最速159キロのストレートやスライダー、チェンジアップ、カーブなどの変化球を投げ分ける投手です。2023年4月13日、県営大宮球場で行われたロッテ戦に先発し、9回138球の熱投で2安打11奪三振無失点。今季2勝目を自身2年ぶり3度目の完封で飾りました。
はじめに、スライダーには落差があり、キレ味も抜群な今井投手のピッチングをご覧ください。
圧巻の4連続三振でしたね。それでは、今井投手の武器であるスライダーの投げ方やコツなどを前田健太選手の動画を参考に解説します。
スライダーの投げ方
ツーシームのような握り方で、親指・人差し指・中指はボールの縫い目に置きます。この握り方で3種類のスライダーを投げ分けられます。
①斜めから横に大きく曲がる一般的なスライダー
②カットボールのような小さく曲がるスライダー
③大きく縦に落ちるスライダー
変えるのはリリース時のボールの角度のみです。それぞれ見ていきましょう。
①斜めから横に大きく曲がる一般的なスライダー
→ボールをやや内側に向けて腕を振る
②カットボールのような小さく曲がるスライダー
→ストレートに近いボールの向きで投げる
③大きく縦に落ちるスライダー
→ボールを①よりも内側に入れて投げる
ポイント
ボールをリリースするときは、人差し指に力を入れることがポイントです。ストレートを投げるときも最終的には人差し指に最も力が入ることが多いので、それをスライダーでも実践します。スライダーが上手に曲がらない選手は、一度人差し指を意識して投げてみましょう。
また、投げるときに左肩を開かないこともポイントです。左肩を開かずに壁を作り、体重移動を効率よく行うと、ボールに力が乗りキレのあるスライダーを投げられます。
ボールを深く握ったり、手首を大きく寝かせたりするとボールの曲がる角度は大きくなり、球速もその分落ちるので理想とするスライダーの軌道を追求してみてください。
それでは動画をご覧ください。
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