笑わない男として一躍有名になった稲垣選手。2023年9月W杯の日本代表メンバーにも選出されました。稲垣選手は身長186cm、体重115kgの体格でプロップと呼ばれるポジションです。
115kgの体重でありながら、豊富な運動量が定評の稲垣選手は笑う暇がないほどグラウンドを走り回っています。プロップは、日本語で「支柱」という意味を持つように、チーム15人の中で体格が良い選手が選ばれ、スクラムの最前線で闘います。
今回は、稲垣選手が中心を担うスクラムの技術について最後の動画を元に詳しく解説していきます。
スクラムは組む前に「9割」決まる
スクラムは1.1tと言われる圧がかかるため、お尻が後ろに下がってしまう重心だと対応が出来ません。いかに自分が有利なポジションでスクラムを組む事ができるのか、にかかっています。
骨盤を前傾させながら、大臀筋、ハムストリングスに張りを感じる姿勢を取り、前に体重をかけていきます。また、足で支えた力を相手に伝えるために首を含めた体幹の強さが必要となってきます。
チームで協力してプレッシャーをかける
バインドした際に、相手のプレッシャーに負けて後ろに下がってしまう事があります。ラグビーはチームスポーツであり、スクラムも8人で組む動作なので、ロック(LO)とフランカー(FL)にも支えてもらいながら前に体重をかけるようにします。そうする事で、プロップが最前線で闘うための、組みやすい環境作りが出来ます。
バインドの時に素早く足を引く
スクラムの姿勢を取る時に、先手を取って力が入りやすいポジションを取るよう心掛けます。クラウチからバインドの声がかかる時に、相手側に置いた足を素早く引き、力が発揮しやすいポジションを取れるようにします。
遅れを取ると、自分が組みやすい環境でないポジションでスクラムを組む事となり十分な力を発揮することが難しくなるので、ここは全集中したいポイントです!
それでは動画をご覧ください。