ボールキャリアーがタックルを受けて地面に倒れそうになっている時にそれは起こる。両チームの選手が山となって集まっている所から、いつの間にか攻守交代している。ピンチがチャンスに変わるジャッカルの瞬間だ。
ジャッカルとは相手チームからボールを奪うプレーで、日本代表の姫野和樹選手が得意とするプレーです。
今回は、そのジャッカルのやり方について最後の動画を元に詳しく解説していきます。
倒れた相手と密着する
倒れた相手がボールをリリースする前の一瞬のチャンスを活かすために、なるべく早く力強い姿勢を作ることが必要です。
両手で相手ボールを抑えにいく姿勢を取る際に、倒れた相手と出来るだけ距離を詰めて密着させるように意識します。
ジャッカルする際の動きは、股関節を伸展させるようなパワークリーンの動きも使いますが、支点(この場合は股関節)と力点(ジャッカルするボール)が近い方がより大きな力をラクに発揮する事が出来ます。相手と身体を密着させる事で、この2点を近づける事が出来ます。
肘から先の前腕を地面につける勢いで姿勢を作ると、体勢が低くなりやすく相手ともより密着できますし、且つ相手からのプレッシャーにも耐えやすい姿勢になります。
また、膝の位置にも注目です。膝の位置が相手選手から離れてしまうと、重心が高くなりやすく、相手との間に空間ができてしまいます。
前腕、膝の位置を目安にジャッカルの姿勢を見直してみましょう!
ボールにかける手は肘を締めて
ボールにかける手は肘を締めてかけるようにします。そうする事で体幹の力を伝えることが出来るため、ジャッカルがやりやすくなります。
また、ジャッカルの姿勢を取る際に、先にボールに手をかけて、それから身体を寄せて姿勢を作る方がバランスが取りやすい場面もあります。
練習通りの姿勢が取れる場面は多くないかもしれませんが、まずはタックルの次にジャッカルの意識を持つこと、そしてそれを習慣化することでチャンスが見えるようになります。練習前後に、チームでジャッカルの練習時間を少しでも取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは動画をご覧ください。