柔道の足払い系の技、出足払いはご存じでしょうか?相手が前に出ようと前足が畳に着こうと体重の重心を動かした瞬間、体重の乗った相手の足首外側から自分の土踏まずで払う柔道の足技です。
出足払いの名手には、1985世界柔道選手権ソウル大会無差別級で金メダルを取った正木嘉美さんや、2004年アテネオリンピック柔道男子100kg超級金メダリストの鈴木桂治さんがいます。
熟練した選手の出足払いは達人技。気づいた時には倒れてしまってひとたまりもありません。今回は柔道の出足払いの掛け方とポイントについて紹介します。
足を払う時のポイント
自分の土踏まずが相手の足首に当たるようにして技を仕掛けるのが理想的です。そうすることによって自分の土踏まずが相手の足首に引っ掛かり、技が決まりやすくなります。
相手の足の平らな部分だと、どうしても自分の土踏まずを当てるポイントがずれやすくなってしまいます。そのため、相手の足首に引っ掛けるようにして自分の土踏まずを当てるのを意識しましょう。
崩しが重要
出足払いという名前でどうしても足ばかりで投げようとする人がいますが、そうなると足が上がったとしても上半身が崩れません。
全ての技は崩し・作り・掛けがあり、上半身の崩しが重要になってきます。一つの工程が上手くいかないだけで技はどうしても決まりづらくなってきます。
出足払いという名前に意識されすぎずに、技がどうやったら決まるか考えながら動き、しっかり技を仕掛けましょう。
引き手の動かし方が大事・仕掛けどき
出足払いの場合は、相手選手と同じ構えである相四つで組み合った時、自分の引き手で相手の釣り手を外側から内側へ押しこむことがポイントです。
相手の体を崩し半身にさせることで、相手の前に出ている足を払いやすくなり、相手の体が崩れて倒れるという仕組みです。
出足払いを仕掛けるタイミング
・相手の意識が上半身に集中している時
・試合終了間際で相手が焦っている時
・相手の出ている足が畳に着く瞬間
・自分より格上の選手で明らかに油断している時
・上半身への技の仕掛けをして相手が踏ん張って耐えて油断している時
ここまでの内容を参考に出足払いを掛けてみましょう!
それでは動画をご覧ください!