バレーボールのレシーブにおいて「一歩目」はとても大切です。一歩目を素早く出すことで拾えるボールが増え、守備範囲を広げることに繋がります。本記事では、一歩目を最速で出す方法についてご紹介します。
一歩目を速く出すには何が1番速いのか
- ①普通の姿勢から
- ②腰を落とした状態から
- ③抜重ステップ
この3つで比較します。結論からご紹介すると、「抜重ステップ」が最も速く一歩前に足を運べます。次に腰を落とした状態から、最も遅かったのが普通の姿勢からでした。
抜重ステップとは
抜重ステップとは、一度両足を宙に浮かせてから軸足を後ろに着地させて動くステップです。足を後ろに着地させることにより、重心の位置と足を結ぶラインを瞬時に大きく傾けられて、さらに身体の落下エネルギーも加わり、大きな反発力を地面から受けて前方向へ速く動くことが可能に。抜重とは、「地面にかかる重さを抜く」という意味の抜重で荷重(加重)の逆の意味といったイメージです。
ジャンプとは異なり、浮かせた足を行きたい方向とは真逆に着くことで一気に加速します。抜重ステップを簡潔にまとめると以下の通りです。
行きたい方向を判断した瞬間に抜重し、行きたい方向と真逆に足を着いてスタートする足さばき。
この抜重ステップとよく似たステップがスプリットステップです。スプリットステップについて見ていきましょう!
スプリットステップとは
スプリットステップとは、軽くジャンプをしてタイミングを計り、着地は抜重ステップと同じような着地をするため素速く動き出すことができます。相手がサーブを打つときに軽くジャンプし、着地で行きたい方向と真逆に足を着き加速。着地後のスピードは抜重ステップとほぼ同じですし、一般的に浸透しているのは、このスプリットステップではないでしょうか。
抜重ステップとスプリットステップ
一般的に浸透しているスプリットステップ。1歩目を素早く動かすことが可能ですが、デメリットがあります。
- ①頭が動くのでボールが見づらい
- ②空中にいる間にボールの軌道を読まなくてはならない
- ③タイミングを取るのが難しい
一方でスプリットステップにしかないメリットもあります。それは、ステップ自体が抜重ステップよりも簡単だということです。
次に抜重ステップのデメリットとメリットも見ていきましょう。デメリットは、ステップ自体が難しく練習が必要ということ。しかし、デメリットをカバーするメリットがあります。
- ①一連の動作が速い
- ②タイミングを計る必要がない
- ③いつでも、どんな状況でも素速く方向転換できる
抜重ステップを習得するとさまざまなボールに反応することができ、サーブだけでなくスパイクやフェイントへの対応も可能です。
下の動画では抜重ステップの練習方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは動画をご覧ください。