激戦が繰り広げられたパリ選考にて、念願のシングルス代表の座を獲得した戸上選手。なんと5歳で卓球の道を進むことを決断し、中学から親元を離れて卓球の強豪山口県の野田学園へ進学しました。2018年インターハイ男子シングルスで優勝し、その後水谷隼選手と同じ明治大学へ進学後、2022~2023年全日本選手権2連覇と実績を積み重ねてきた選手です。
同じく代表の張本智和選手とも、幾度と対戦をしており熱い試合を見せてくれました。
2024年全日本選手権決勝での戸上選手の試合映像はこちらです。
戸上選手のフォアハンドドライブは、切れ味が鋭いことからカミソリドライブと呼ばれています。今回は、そのような切れ味鋭いドライブを打つポイントについて解説していきます。
カミソリドライブの3つのポイント
戸上選手も自信があると表現するように、フォアハンドドライブを得意としています。試合の流れを変えるフォアハンドはどのように打っているのでしょうか?3つのポイントをみていきましょう。
バック側に素早く回り込み 左足前のスタンスで構える
回り込む際には、すぐに左足を前に出します。左足をしっかりと前に出すことで、テークバックのスペースができ、良い位置でボールを捉えることが出来ます。
右足から左足への体重移動でボールを打つようにして、左足のつま先に重心が乗ると強いボールが行きやすくなります。
バックスイングをコンパクトにして体勢を安定させる
バックスイングを大きく取ってしまうと、どうしても体勢が崩れてしまいがちです。バックスイングはあまり意識せず、体重移動で振り抜くことでタイミングも取りやすく、強いボールを打つことが出来ます。
右足の強い蹴りでラケットをしっかりと振り抜く
右足からの体重移動でボールを打つために、右足の送り出しが重要です。フィニッシュでは、右足のシューズの裏が完全にめくれるくらい右股関節から捻りましょう。
また地面から受けた力をボールに伝えるためには体幹の力も必要です。右足から体幹を通って右手のラケットまで力を無駄なく伝え、ボールに体重を乗せることが出来ると、強いドライブが打てます。
ぜひパリにて、戸上選手のカミソリドライブが炸裂する姿を見て盛り上がりましょう!
それでは動画をご覧ください。