近年、グリップを離して握る選手が活躍しているを目にします。代表的な選手で言えば、元福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手(現読売ジャイアンツ所属)と読売ジャイアンツの坂本勇人選手が有名では無いでしょうか。
どちらも侍ジャパンのメンバーであり、球界を代表する野手です。そして、元々この打法をやっていた選手は、元中日ドラゴンズの立浪和義さんです。脇が空いてヘッドが下がるクセを矯正するために始めたのが、この打法のようです。
筆者も実際にグリップを離した状態でスイングをしてみましたが、正直違和感をすごく感じました。ただ、ほんの指一本分ほど離しただけでもヘッドが立った感覚でスイングできる感がありました。そして、脇も閉まる感覚は強く感じました。脇が閉まる感というよりは、フォロースルーが普通に握るより窮屈さを感じた、という方が感覚的には近かったです。
実際、松田選手と坂本選手のコメント記事を見ると、この打法にしている理由として「ヘッドを立てて強く打つため」と答えてます。2人の選手が言っている通り、ヘッドが立つ感覚を強く感じたのは確かです。
紹介する動画は、桐蔭学園が行っているティーバッティングで、大胆にグリップを離して打つ練習です。動画を見て頂けると分かりますが、やはりかなり窮屈そうに打っているのが分かります。その分、脇が閉まりコンパクトなスイングになっているかと思います。当然窮屈なのでスイングスピードは出ませんが、脇が空く癖のある選手にはオススメの練習方法です。
脇が空く癖のある選手だけがこの練習をやるのではなく、もっとヘッドを立たせて強い打球を打ちたい選手にもやってほしい練習です。固定概念にとらわれず、より自分に合ったスイングを見つける作業も重要だと思います。では動画をご覧ください。
動画引用元:【桐蔭学園】両手を空けるティーバッティング