競泳の泳法の中で、花形と言われる自由形。国際試合での自由形における日本人のメダル獲得数は他の泳法に比べて少なく、約70年間メダルから遠ざかっていた時期もあるほど、世界との差が大きい種目です。そんな自由形で、2019年銀メダルを獲得したのが松元克央選手。
2019年世界水泳200m自由形で表彰台に上りました。2021年には200m自由形日本記録を更新。2021年に東京で行われた国際大会では思うような結果は出せず悔しい結果に終わりましたが、今年パリで行われる国際大会にも同種目で日本代表の座を獲得しています。
今回は自由形最速の男、松元選手が、泳いでいる時に意識しているポイントを紹介します。
キックを動かし続ける意識 必死に打つのはラスト50mだけ
200mずっとキックを頑張ってしまうと体力がもちません。しかし、キックを打たないと、水中でのボディポジションをキープするのが難しくなります。一生懸命キックを打つわけではないけど、身体のバランスをとるために、足は止めずに動かし続ける意識で泳いでいるそうです。
足を動かし過ぎてバテてしまうのではないかという不安もありますが、足を動かさないと、ボディポジションが落ちて、プルの抵抗が上がり、結局後半にバテてしまいます。
足を動かし続ける勇気を持つために、トレーニングに励みましょう!
ひとかきでいかに多くの水を捉えられるかをひたすら考える
楽に速く泳ぐために、ひとかきでどれだけ水を捉えられるかを追求していった結果、松元選手は左右で水をかくリズムが異なるギャロップ泳法を採用していて、特に右手をかく時に大きく前に進むという泳ぎ方をしています。
楽に速く泳ぐためには、手をたくさんかいてタイムを縮めるという考え方より、ストローク数は変えず、同じストローク数の中でタイムを縮めていけるかが大事。ひとかきで捉えられる水の量を増やしていくことをひたすら考えて練習に臨んでいたそうです。
日頃の練習にどういった意識で取り組むか、その積み重ねで作り出される泳ぎ方は変わってきます。この意識を参考に練習に取り組んでみてください!
動画内では他にも松元選手に質問しています。興味がある方は是非最後までご覧ください。