
埼玉西武ライオンズの今井達也投手が、6月25日時点でパ・リーグ防御率1.17(リーグ2位)という好成績を維持しています。6月17日の交流戦・DeNA戦では最速158キロをマークし、17奪三振という球団新記録も達成。この記事では、そんな今井投手の“脱力フォーム”や「鴻江理論」を取り入れた投球法、そして変幻自在に曲がるスライダーなど、今井投手の投球哲学を詳しく解説します!
最速158キロ&17奪三振
6月17日の対DeNA戦(横浜)で、今井投手は最速158キロを計測。さらに17奪三振という球団新記録の快投を披露し、圧倒的な投球内容でファンを驚かせました。
鴻江理論×脱力フォームの投球哲学
今井投手のフォームや身体の使い方に大きな影響を与えているのが、アスリートコンサルタント・鴻江寿治氏が提唱する「鴻江理論」です。この理論では、人間の身体を大きく2つのタイプに分類します。ひとつは猫背型の「うで体」、もうひとつは反り腰型の「あし体」で、骨盤の開き方に起因する違いとされています。
タイプごとに適した身体の動かし方があるため、自身の特性に合った動きやトレーニング、道具を選ぶことで、ケガの予防やパフォーマンスの向上が期待できるという考え方です。今井投手はこの中で「あし体」に分類され、無駄な力を抜いた“脱力フォーム”を習得することで、しなやかな投球動作を実現しています。
今井投手は、脱力感のあるフォームが特徴で、テイクバックからリリースまでが異様にコンパクトで速い今井投手ならではの投げ方です。これにより、力みによる無駄が省かれ、身体への負荷も軽減されているのが大きな特徴です。
速球&スライダーが中心の組立
最速158キロに到達する速球とともに、今井投手は一際注目を集めるスライダーを駆使します。これは「カットボールより遅く、通常スライダーほど曲がらない」独自の球質で、対戦打者からは“生き物のように曲がる”と驚嘆されています。
先発ピッチャーでは珍しく、ストレートとスライダーで全体の約85%を占めており、緩急と制球力で打者を打ち取り、失点も最小限に抑えています。
最速158キロ&17三振の快投、脱力フォームにスライダーの妙技──今井投手はパ・リーグを牽引する存在です。今後の活躍にも注目しましょう!