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10人のスイス、あと8分で力尽く――エンボロ退場後に訪れたアルゼンチンによる劇的決着

10人のスイス、あと8分で力尽く――エンボロ退場後に訪れたアルゼンチンによる劇的決着

延長戦で“ここぞの勝負強さ”

アルゼンチンは10分、メッシの左CKをマック・アリスターが頭で合わせて先制。しかしスイスも67分、左から抜け出したダン・ンドイェが右隅へ流し込み同点とし、90分戦っても決着はつかず延長戦へ。延長後半112分にアルバレス、120+1分にラウタロ・マルティネスが決め、アルゼンチンが3-1で勝利しました。

両チームの1次リーグからの勝ち上がり

勝利したアルゼンチンはJ組でアルジェリアに3-0、オーストリアに2-0、ヨルダンに3-1と3連勝し、8得点1失点で首位通過しました。ラウンド32ではカーボベルデを3-2、ラウンド16ではエジプトに0-2から3-2と逆転勝利。苦戦しながらも勝負強さを示しました。

敗れたスイスはB組初戦でカタールと1-1。ボスニア・ヘルツェゴビナにはマンザンビの2得点などで4-1、カナダには2-1で勝利し、首位通過しました。ラウンド32でアルジェリアを2-0、ラウンド16ではコロンビアと0-0の末、PK戦を4-3で制して準々決勝まで勝ち上がってきました。

勝負を決めたフリアン・アルバレス

勝負を決めたのはフリアン・アルバレスです。1-1のまま迎えた延長後半112分、ペナルティーエリア手前から右足を一閃。大きく曲がりながら落ちるシュートをゴール右隅へ突き刺しました。10人で守り続けたスイスの集中力を破り、アルゼンチンを準決勝へ導く決勝点となりました。

特に光った両国選手ピックアップ3選

アルゼンチン

フリアン・アルバレス

26歳/アトレティコ・マドリード/代表背番号9

前線からの守備、裏への飛び出し、左右両足から放つ力強いシュートが持ち味。112分にはエリア外から決勝点となるスーパーゴールを記録しました。それまではスイスの密集守備に進路を消されていましたが、最後にわずかな空間を得点へ変え、勝利の立役者となりました。

アレクシス・マック・アリスター

27歳/リヴァプール/代表背番号20

正確な配球、攻守の切り替え、ゴール前へ入るタイミングが特徴です。10分にはメッシのコーナーキックへニアで飛び込み、巧みなヘディングで先制点を奪いました。一方、後半はスイスの強いプレスに押され、中央で自由に前を向けず、中盤の主導権を完全には握れませんでした。

リオネル・メッシ

39歳/インテル・マイアミ/代表背番号10

視野の広さ、左足のキック、密集地帯を破るドリブルとパスが武器の言わずと知れたサッカー界のスーパースター。10分のコーナーキックから先制点をアシストし、攻撃の起点として存在感を示しました。この試合で自身の連続得点記録は途絶えたものの、司令塔として大きく勝利に貢献しました。

スイス

ダン・ンドイェ

25歳/ノッティンガム・フォレスト/代表背番号11

爆発的な加速と縦への突破、ゴール前へ入り込む運動量が持ち味のプレイヤー。67分にはワンツーから左側を突破し、冷静なシュートで同点弾を記録。アルゼンチンの右サイドを繰り返し脅かしましたが、終盤は守備負担が増え、カウンターの起点になる機会を失いました。

グレゴール・コベル

28歳/ボルシア・ドルトムント/代表背番号1

長いリーチと素早い反応、至近距離でのセービングが特徴の守護神。90+8分の決定的なシュートを横っ跳びで防ぐなど、10人となったチームを延長戦まで支え続けました。しかし112分のアルバレスの一撃は軌道もコースも完璧で、最後は疲労した守備陣とともに連続失点を許しました。

グラニト・ジャカ

33歳/サンダーランド/代表背番号10

長短のパス、強烈なミドルシュート、球際での強さを備えた中盤の統率者です。66分には枠内ミドルを放ち、ンドイェの同点弾へつながる攻勢を支えました。ただしエンボロの退場後は守備に追われ、前線へ供給する持ち味を出せず、延長戦ではアルゼンチンの圧力を抑え切れませんでした。

想定外のアクシデント ― ブレール・エンボロの退場

最大の転機は72分のブレール・エンボロの退場です。パレデスとの接触で当初はパレデスに警告が出ましたが、VAR確認後に判定が覆ります。結果的にエンボロのシミュレーション(故意演技)と判断され、2枚目のイエローカードで退場しました。スイスは残る約50分を10人で戦い、延長後半に力尽きました。

アルゼンチンの次戦と注目選手

アルゼンチンは日本時間7月16日午前4時、準決勝でこれまで数多くの因縁と名勝負を繰り広げてきたイングランドと対戦します。最大の注目選手はジュード・ベリンガム。ノルウェーとの準々決勝では同点弾と延長の決勝点を奪い、2-1の勝利をけん引。大会6得点を記録しており、攻守に走れる中盤の得点源として最大の脅威になることでしょう。

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