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スペイン、2大会ぶりベスト4へ ― 無失点記録は止まっても進撃は止まらない

スペイン、2大会ぶりベスト4へ ― 無失点記録は止まっても進撃は止まらない

スペインが終盤の決勝弾でベルギーを撃破!フランスとの準決勝へ|スペイン〔2-1〕ベルギー

サッカー世界大会決勝トーナメントの準々決勝、スペインはベルギーを2-1で破り、2018年大会以来のベスト4入りを果たし、準決勝へと駒を進めました。

スペインは前半30分、ダニ・オルモのシュートをGKクルトワが弾いたところへファビアン・ルイスがこぼれ球を押し込んで先制。ベルギーも41分にカスターニュのクロスをシャルル・デ・ケテラーレが頭で合わせて同点に追いつき、1-1の均衡した試合展開で前半を終えました。つづく後半は両者が決定機をつくりながら決め切ることができませんでしたが、延長戦の兆しも見え始めた88分に、途中出場のミケル・メリーノがGKの弾いたボールへ素早く反応して決勝点。スペインが2-1で接戦を制し、準決勝進出を決めました。 

1次リーグからの両チームの勝ち上がり

勝利したスペインはカーボベルデと0-0で引き分けた後、サウジアラビアに4-0、ウルグアイに1-0で勝利し、無失点でH組の首位を獲得しました。決勝トーナメントではラウンド32でオーストリアを3-0、ラウンド16でポルトガルを1-0で退け、堅守を武器に準々決勝へ進みました。

敗退したベルギーはエジプトと1-1、イランと0-0で引き分けた後、ニュージーランドを5-1の大差で破りGを組首位で通過。ラウンド32ではセネガルとの打ち合いを3-2で制し、ラウンド16では開催国アメリカを4-1で撃破しました。試合を重ねるごとに攻撃力を高めて勝ち上がってきました。

勝負を決めた選手とシチュエーション

勝負を決めたのは、試合終盤に投入されたミケル・メリーノです。88分、パウ・クバルシがペナルティーエリア外から放ったシュートを、途中出場のGKセンネ・ラメンスが処理し切れず、そのこぼれ球へ素早く反応したメリーノが、投入直後の最初のボールタッチで決勝点を奪いました。

最大のハイライト

最大の見せ場は、ベルギーが延長戦突入を目前にしていた88分の決勝点です。クバルシの意表を突く強烈なミドルシュート、GKラメンスの痛恨のファンブル、そしてメリーノの鋭い反応が一つにつながりました。静まり返るベルギー側とは対照的に、スペインの選手とサポーターが一斉に沸き立つ劇的な場面となりました。

特に光った両国選手ピックアップ3選

スペイン

ファビアン・ルイス

30歳/パリ・サンジェルマン/代表背番号8

左足の精密なパスと、前線へ飛び出す得点力が持ち味。30分にはGKが弾いたボールへ反応して先制点を奪い、中盤でもボール保持を安定させました。一方で、ベルギーの速い守備には前向きの展開を制限され、決定的なパスは多くは出せませんでした。

ミケル・メリーノ

30歳/アーセナル/代表背番号6

空中戦の強さ、球際での粘り、得点感覚を備えた万能型MFです。86分から途中出場すると、88分にGKがこぼしたシュートへ真っ先に反応し、決勝点を記録。短い出場時間で勝利を決定づけました。

ラミン・ヤマル

18歳/FCバルセロナ/代表背番号19

細かなボールタッチと大胆なドリブル、左足からの創造的なプレーが武器です。右サイドで相手を引きつけ、スペインが攻撃するためのスペースを生み出し、そのプレーぶりはたびたび満員の会場を湧かせました。ただこの試合では、ベルギーの複数守備によって中央への侵入を抑えられ、得点やアシストには結びつきませんでした。

ベルギー

シャルル・デ・ケテラーレ

25歳/アタランタ/代表背番号17

長身ながら足元の技術が高く、前線の複数ポジションをこなせる左利きのアタッカーです。41分にはクロスを頭で合わせ、今大会初となる失点をスペインにもたらしました。しかし後半は供給が減り、ゴール前で持ち味を発揮する機会をつくれませんでした。

ジェレミー・ドク

24歳/マンチェスター・シティ/代表背番号11

爆発的な加速と、狭い局面でも相手を抜き去るドリブルが最大の持ち味です。ボールを持った場面ではスペイン守備陣に後退を強い、ベルギーのカウンターに推進力を与えました。一方この試合では、スペインの素早い囲い込みで孤立し、突破後のシュートやラストパスを再三に渡って封じられました。

ティボー・クルトワ

34歳/レアル・マドリード/代表背番号1

2メートルの体格と反応速度を生かしたセービングが武器の守護神。4度のサッカー国際大会出場を誇ります。スペインの攻勢を何度も食い止め、ベルギーが同点を維持するうえで重要な役割を果たしましたが、後半に左脚を負傷して痛恨の途中交代。ピッチを去る際には、無念の悔し涙を流しました。その離脱後、控えGKの処理ミスから決勝点を許したことが、結果的に大きな敗因となりました。

想定外のアクシデント – 正GKの負傷離脱

ベルギーを襲った最大の誤算は、やはり正GKティボー・クルトワの負傷交代と言えるでしょう。クルトワはセーブの際に左脚上部を痛め、プレー続行を試みたものの、後半26分に涙を見せながら退場。さらに主将ユーリ・ティーレマンスも試合前のウォーミングアップで離脱し、ベルギーは主力を相次いで欠く苦しい状況での闘いを強いられたのが、敗因として挙げられます。

次戦フランスの注目選手

スペインは日本時間7月15日午前4時、準決勝でフランスと対戦します。最大の警戒対象はキリアン・エムバペです。モロッコとの準々決勝ではPK失敗後に60分の先制点を決め、65分にはデンベレの追加点をアシスト。大会8得点で得点ランキング首位に立つエースを、スペイン守備陣がどう封じるかが最大の見どころです。

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