
前田大然は、日本代表の前線に走力と守備強度を加えるスピード型アタッカーです。相手DFへ何度も圧力をかけ、攻撃では一瞬の裏抜けでゴール前へ飛び込みます。2026年大会では背番号11を背負い、初戦のオランダ戦に出場。直近のチュニジア戦は出場機会がありませんでしたが、日本が4-0で勝利した流れの中で、今後の切り札として期待されます。
| 名前 | 前田 大然 |
| 読み | まえだ だいぜん |
| 年齢 | 28歳(1997年10月20日) |
| 代表選出回数 | 2大会連続2回目 |
| ポジション | MF/FW |
| 代表背番号 | 11 |
| 所属クラブチーム | セルティック(スコットランド) |
| 出身高校・チーム | 山梨学院大附属高、太子JSC、川上FC |
| 出身地 | 大阪府南河内郡太子町 |
| 身長 | 173cm |
| 体重 | 67kg |
| プレーの特徴 | 圧倒的なスプリント 前線からの守備 裏抜け 決定力 |
前田は、太子JSC、川上FC、山梨学院大附属高校を経て、松本山雅FCでプロキャリアを始めました。その後、水戸ホーリーホック、ポルトガルのCSマリティモ、横浜F・マリノスを経て、現在はスコットランドのセルティックでプレーしています。「前線からの激しいプレス」と「圧倒的なスプリント」で相手DFに休む時間を与えない選手です。
国内での実績
前田の国内キャリアで大きな転機となったのは、水戸ホーリーホックと横浜F・マリノスでの活躍です。水戸時代には爆発的なスピードを武器に評価を高め、横浜F・マリノスでは得点力も開花しました。2021年にはJ1リーグで23得点を記録し、レアンドロ・ダミアンと並んで得点王に輝いています。
Jリーグ公式記録では、2021年に年間1,457回のスプリントを記録したことも紹介されています。これは単に足が速いだけでなく、試合を通して何度もトップスピードに到達できる持久的な爆発力を示す数字です。前田の走りは、相手DFの判断を遅らせ、味方の攻撃スペースを広げる見えにくい武器になっています。
過去の国際大会での実績
前田は、2022年のサッカー世界大会で日本代表の一員として出場し、クロアチア戦で先制ゴールを決めました。JFAの選手紹介でも、この得点は大舞台での勝負強さを示す実績として取り上げられています。
また、東京五輪世代として国際経験を積んできたことも、代表での価値を高めています。前線から相手のビルドアップを妨げる守備、背後を狙う動き、ゴール前での反応を兼ね備え、代表では「得点を狙うFW」と「守備の合図を出すFW」の両方を担える存在です。
ずば抜けたプレーの特徴3選
1. 相手DFを休ませない前線プレス
前田の最大の魅力は、ボールを持っていない時間にも試合へ強く関われる点です。相手DFやGKへ素早く寄せ、パスコースを限定し、味方の守備を前へ押し出します。前田が走り出すことで、日本全体の守備スイッチが入る場面も多くあります。
2. 何度でも背後を狙うスプリント
前田は、一度止められても次の瞬間にまた裏へ走り出すスプリント力も抜群です。相手DFは常に背後を気にしなければならず、ラインを高く保つことが難しくなります。Jリーグ時代に記録した圧倒的なスプリント数は、前田の走力が一発勝負ではなく、90分間絶え間なく続く、日本代表にとっての強力な武器であることを物語っています。
3. ゴール前へ飛び込む嗅覚
前田はスピードだけの選手ではありません。2021年のJ1得点王、セルティックでの大量得点、代表でのクロアチア戦ゴールが示すように、最後にゴール前へ入るタイミングにも優れています。セルティックで公式戦51試合33ゴールを記録したシーズンもあり、決定力の高さも極めて高いレベルにあることを示しています。
似たプレースタイルのライバル5選
1. コーディ・ガクポ(オランダ)
左サイドから中央へ入り、スピードと得点力で試合を動かすタイプです。一次リーグの日本戦は2-2のドローとなり、やや消化不良気味でしたが、スウェーデン戦では2得点と、一気に今大会の主役級の選手に一人に躍り出ました。
2. アントニー・エランガ(スウェーデン)
縦への加速とカウンター時の推進力があり、前田と同じく相手DFの背後を狙います。一次リーグのオランダ戦では56分から出場し、チームが大きく劣勢の中で得点を決め、スピードとドリブルで存在感を示しました。
3. ヴィクトル・ギェケレシュ(スウェーデン)
前線で強度を出し、守備の圧力と得点力を両立するFWです。一次リーグのチュニジア戦では59分にチーム3点目を決め、さらに30分のアレクサンデル・イサクの得点をアシスト。5本のシュート、ライン間での受ける動きなどが目立ち、前線の基準点として機能しました。
4. クリスチャン・プリシッチ(アメリカ)
サイドから加速し、ゴール前にも入れる万能型アタッカーです。一次リーグのパラグアイ戦で存在感を示したものの、左ふくらはぎの負傷で、次戦のトルコ戦では欠場。決勝トーナメントでの復帰に期待がかかります。
5. サディオ・マネ(セネガル)
スプリント、献身的な守備、得点への鋭い動きに共通点があります。一次リーグのノルウェー戦では、52分のイスマイラ・サールのゴールアシストを記録しています。
エピソード ― “パン屋で鍛えた”強靭なスプリント力
前田は、華やかなスター性よりも、地道に走り続ける姿で支持を集める選手です。高校時代にはサッカー部を離れた時期があり、その間にパン屋で働きながら一人で山を走って鍛えたというエピソードが有名です。派手な言葉よりも行動で示すタイプで、現在の献身的なプレーにもその経験が表れています。
今後期待される活躍
日本はグループF初戦でオランダと2-2で引き分け、第2戦でチュニジアに4-0で勝利しました。チュニジア戦では鎌田大地、上田綺世、伊東純也、再び上田が得点し、日本は勝ち点4で最終節へ向かう状況です。
前田は初戦のオランダ戦に出場し、直近のチュニジア戦では出場しませんでした。だからこそ、次戦以降ではフレッシュな走力を生かした起用が期待されます。日本がリードを守りたい場面では前線から相手の攻撃を遅らせ、得点が必要な場面では背後への一発で流れを変えられます。
そして期待されるのは、得点だけではありません。相手DFに圧力をかけ続けることで、パスミスを誘い、味方のチャンスを作り、試合終盤の流れを日本へ引き戻す役割です。
前田は、ボールを持つ時間が短くても観客の目を引ける選手。走るたびに空気を変えるその存在感は、日本代表に欠かせない武器です。
がんばれ、前田大然選手!がんばれ、SAMURAI BLUE!!





