
2026年7月18日、マイアミガーデンズのハードロック・スタジアムでサッカー国際大会の3位決定戦が行われ、イングランドがフランスを6-4で破り、過去に4度出場した3位決定戦で初勝利しました。前半だけで4点を奪ったイングランドに対し、フランスも後半に猛反撃。両国のスターが次々とネットを揺らす、歴史的な打ち合いとなりました。
イングランドは3分にデクラン・ライスが先制し、18分にはエズリ・コンサがヘディングで追加点。37分と前半終了間際にブカヨ・サカが連続得点し、4-0の大差で折り返しました。このままワンサイドゲームになるかと思われましたが、フランスは後半開始から猛攻を仕掛け、48分にエムバペ、54分にブラッドリー・バルコラ、66分に再びエムバペが決めて1点差に迫ります。
しかし87分、べリンガムからボールを託されたPKをサカが沈めてハットトリックを達成。フランスも終了間際にウスマン・デンベレが得点しましたが、後半アディショナルタイム8分に途中交代のジュード・ベリンガムが鮮やかな個人技から6点目を奪い、勝利を決定づけました。
両チームの準決勝での試合展開
イングランドは準決勝でアルゼンチンと対戦し、アンソニー・ゴードンの得点で先制しました。しかし、終盤にリオネル・メッシを起点とする攻撃を止められず、エンソ・フェルナンデスとラウタロ・マルティネスに連続失点。1-2の逆転負けで決勝進出を逃しました。
一方、フランスはスペインと対戦しましたが、組織的な守備とボール保持に苦しみ、ミケル・オヤルサバルとペドロ・ポロに得点を許しました。その後もキリアン・エムバペを中心に反撃を試みたものの、最後までスペイン守備陣を崩せず、0-2で敗れて3大会連続の決勝進出は夢と消えました。
勝負を決めたサカ(イングランド)のハットトリック
勝負を決めたのはサカのPKです。イングランドが4-3まで追い上げられ、完全にフランスへ流れが傾いていた87分、プレッシャーのかかるPKを冷静に決めてみせました。この一撃で点差を再び2点へ広げ、自身も代表では2度目となるハットトリックを達成しました。
サカは、前半にも右サイドから守備網の隙を突き、37分と前半終了間際に連続得点。フランスが反撃に出れば再び突き放すという、エースとして理想的な仕事を果たしました。決定力だけでなく、試合の流れを読み切った勝負強さがイングランドに銅メダルをもたらしました。
最大のハイライト ― フランスの神がかり的な猛反撃
最大のハイライトは、4-0から4-3へと迫ったフランスの後半21分間の猛反撃。48分、エムバペが巧みなタッチでGKディーン・ヘンダーソンをあざ笑うかのように豪快なシュートを決めると、54分にバルコラが続きます。66分には再びエムバペが約14ヤードから左足を振り抜き、スタジアムの空気を一変させました。
一方的に見えた試合は、次の1点が勝敗を左右する緊迫した状態となり、前半の緩んだ空気をフランスが一変させました。最終的にはサカのPKとベリンガムの追加点でイングランドが逃げ切りましたが、両チームが攻撃姿勢を貫いた後半は、3位決定戦の枠を超える壮絶なスペクタクルとなりました。
特に光った両国選手ピックアップ3選
イングランド
ブカヨ・サカ
年齢:24歳/所属:アーセナル/代表背番号:7
鋭い方向転換と左足のシュート、右サイドから中央へ入り込む動きが最大の武器のプレイヤー。この試合では37分、前半終了間際、87分のPKで3得点を記録。決定機を確実に仕留め、フランスが1点差まで迫った最も苦しい時間帯にも勝負を決めました。
デクラン・ライス
年齢:27歳/所属:アーセナル/代表背番号:4
広い守備範囲、球際の強さ、前方への推進力を兼ね備えた万能型MF。開始3分に攻撃参加から先制点を奪い、さらにセットプレーでも得点に関与。主将として中盤を引き締め、イングランドが前半に4点を奪う勢いを生み出しました。
ジュード・ベリンガム
年齢:23歳/所属:レアル・マドリード/代表背番号:10
大型MFでありながら高い技術と得点感覚を備え、中央を突破してゴール前へ進入するプレーを得意とします。この試合では途中出場から攻撃を活性化し、後半アディショナルタイム8分に個人技で相手をかわして6点目を記録。乱戦に終止符を打ちました。
フランス
キリアン・エムバペ
年齢:27歳/所属:レアル・マドリード/代表背番号:10
爆発的な加速、裏への抜け出し、左右両足から放つ強烈なシュートが武器のスーパースター。4点を追う48分に反撃の口火を切り、66分にも左足でゴール。2得点によってフランスを4-3まで押し上げ、最後までフランスの逆転劇を期待させ続けました。
ブラッドリー・バルコラ
年齢:23歳/所属:パリ・サンジェルマン/代表背番号:20
縦へのスピードと細かなタッチを生かし、左サイドから相手守備を切り裂くウインガー。後半9分にフランスの2点目を記録し、エムバペと連動してイングランド守備陣を後退させました。試合のテンポを変え、反撃ムードを高めた功績は小さくありません。
ウスマン・デンベレ
年齢:29歳/所属:パリ・サンジェルマン/代表背番号:11
左右の足をほぼ同じ精度で操り、予測不能なドリブルとラストパスで局面を変えられるアタッカー。終了間際にフランスの4点目を奪い、最後までイングランドを追い詰めました。中央とサイドを行き来し、後半の攻撃に変化を加えました。
この試合で達成された記録
サカ(イングランド)はサッカー国際大会でハットトリックを記録したイングランド史上4人目の選手となり、決勝トーナメントでは1966年決勝のジェフ・ハースト以来60年ぶりの快挙を達成しました。代表でのハットトリックは自身2度目です。
エムバペ(フランス)は2得点によってサッカー国際大会通算22得点に到達し、リオネル・メッシ(アルゼンチン)の21得点を上回りました。今大会でも10得点として得点王争いの首位へ浮上し、2大会連続の得点王獲得に大きく近づきました。
ベリンガム(イングランド)は今大会7得点目を記録し、これまでハリー・ケインとゲーリー・リネカーの6得点が最多だった、1大会におけるイングランド選手の最多得点記録を更新しました。
両国が記録した合計10得点は、サッカー国際大会の3位決定戦史上最多です。また、大会全体でも1982年のハンガリー対エルサルバドル戦以来となる高得点試合となりました。
イングランドは1966年の優勝に次ぐ、同国史上2番目の好成績となる3位を獲得しました。フランスは3度目の3位を狙いましたが届かず、ディディエ・デシャン監督は14年間、通算185試合に及んだ代表監督生活を敗戦で終え、有終の美を飾れませんでした。





