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ハーランドを沈黙させたイングランド守備陣―北欧ノルウェーの快進撃に終止符 

ハーランドを沈黙させたイングランド守備陣―北欧ノルウェーの快進撃に終止符 

2026年7月11日、マイアミで行われたサッカー国際大会2026準々決勝は、イングランドノルウェーに延長戦の末2-1で逆転勝利しました。ノルウェーの新鋭が先制する展開から、ジュード・ベリンガムが2得点。イングランドを2018年以来となるベスト4へ導きました。

ボールを保持したイングランドに対し、ノルウェーは縦に速い攻撃で対抗。36分、アンドレアス・シェルデルップが左からクロスを装った鋭いシュートをファーポスト側へ決め、ノルウェーが先制しました。しかし45+2分、ベリンガムが力強く中央へ進入し、低いシュートで同点。56分にはヘッゲムがネットを揺らしましたが、ハーランドのファウルで取り消されます。延長前半3分の93分、ロジャースのミドルをGKニランドが弾き、ベリンガムが詰めて2-1。イングランドが逆転で準決勝進出を決めました。

両チームの1次リーグからの勝ち上がり

イングランドの勝ち上がり

グループL初戦ではクロアチアとの打ち合いを4-2で制し、ケインが2得点、ベリンガムラッシュフォードもゴールを記録。ガーナ戦は堅守を崩せず0-0でしたが、パナマ戦をベリンガムとケインの得点で2-0とし首位通過しました。ラウンド32ではコンゴ民主共和国に先制されながら、ケインの終盤2得点で2-1。ラウンド16では開催国メキシコを、ベリンガムの2得点とケインのPKで3-2と退けました。

ノルウェーの勝ち上がり

グループI初戦ではハーランドの2得点などでイラクに4-1と快勝。続くセネガル戦もペデルセンの先制点とハーランドの2得点で3-2と競り勝ちました。主力を休ませた最終節はフランスに1-4で敗れ、2位通過。ラウンド32ではヌサとハーランドの得点でコートジボワールを2-1、ラウンド16ではハーランドが79分と90分に決め、優勝候補ブラジルを2-1で破る歴史的勝利を挙げました。

勝負を決めたシチュエーション

勝負を決めたのは、イングランドの背番号10ジュード・ベリンガムです。延長戦開始直後、途中出場のモーガン・ロジャースがペナルティーエリア外から強烈なシュートを放つと、ノルウェーのGKニランドは正面で処理し切れず前方へこぼします。そこにシュートが放たれる前からゴール前へと切り込んでいたべリンガムが素早く反応。疲労が頂点に達した時間帯でも足を止めなかった予測力と執念が、準決勝への扉を開きました。

特に光った両国選手ピックアップ3選

イングランド

ジュード・ベリンガム

23歳/レアル・マドリード/代表背番号10

推進力、ゴール前への飛び出し、球際の強さを兼ね備える攻撃的MF。この試合では45+2分の同点弾と93分の決勝点を記録し、攻撃が停滞したチームを個の力で救いました。ボールを持って相手を引きつけようとするあまり、攻撃のテンポが落ちる場面もあったものの、それでも精神的な強さと勝負どころでの位置取りは別格で、文句なしのこの試合のMVPの活躍ぶりでした。

ジョン・ストーンズ

32歳/マンチェスター・シティ/代表背番号5

正確なパスと冷静な対人守備を持ち味とするセンターバック。ハーランドに自由な体勢でシュートを打たせず、空中戦でも身体をぶつけて進路を限定。ノルウェーの最大の武器を大会で初めて無得点に抑える中心的役割を果たしました。

ジョーダン・ピックフォード

32歳/エヴァートン/代表背番号1

素早い反応と長短を使い分けるキック、強気なコーチングが特徴の守護神。前半にはハーランドの至近距離からのヘディングを正面で止め、追加点を許しませんでした。一方、シェルデルップの先制点ではクロスを予測したような位置取りとなり、意表を突くシュートへの対応が遅れました。それでも以降は集中を切らさず、延長戦まで守備陣を統率。大会通算18試合出場でイングランド代表GKの最多記録も更新しました。

ノルウェー

アンドレアス・シェルデルップ

22歳/ベンフィカ/代表背番号21

細かなドリブルとカットイン、シュートとクロスを直前まで判別させない技術を持つ左ウイング。36分にはクロスを上げるようなフォームから鋭いシュートを放ち、ファーポストを経由して先制点を記録。ブラジル戦の2アシストに続き、大舞台で存在感を示しました。ただし後半はイングランドに縦への進路を塞がれ、ボールを受ける位置が低下。継続的にゴール前へ侵入できなかった点が惜しまれます。

アーリング・ハーランド

25歳/マンチェスター・シティ/代表背番号9

圧倒的なスピードとフィジカル、少ないタッチで得点を奪う決定力が最大の武器のプレイヤー。前半にはヘディングでゴールを脅かし、セットプレーでも複数のDFを引きつけました。しかしストーンズらに身体を密着され、得意の背後への加速や左足のフィニッシュをほとんど出せず、終盤には軽く足を引き摺る場面も目立ちました。56分のヘッゲムの得点も自身のファウルで取り消され、後半には腿を打撲。今大会初の無得点試合となり、延長後半に交代し、そのまま敗戦のホイッスルを聞くことになりました。

マルティン・ウーデゴール

27歳/アーセナル/代表背番号10

左足の高精度なパスと視野の広さ、相手の中間ポジションでボールを受ける技術に優れた司令塔。この試合でも速攻の起点となり、セットプレーからヘッゲムの取り消しゴールにつながる状況を作りました。しかしイングランドのアンダーソンライスに中央のパスコースを絞られ、ハーランドへ決定的な縦パスを通す回数は限定的。ボール保持時の落ち着きは示したものの、守備網を最後まで破り切れませんでした。

想定外の分岐点 ― ノルウェーに災いした2つのジャッジ

イングランドはデクラン・ライスが体調不良の影響でハーフタイムに交代し、中盤の構成変更を余儀なくされました。さらに前戦で退場したジャレル・クアンサーは出場停止、ジョーダン・ヘンダーソンも負傷で欠場。一方、ノルウェーはハーランドが後半に腿を打撲し、疲労も重なって延長後半にストランド・ラーセンと交代しました。

また、前半終了間際には、ノルウェーGKニランドのキックが上空のカメラケーブルに触れたように見え、その後の攻撃からベリンガムが同点弾を決めました。ノルウェー側はプレー停止を求めましたが、主催者側はボール内蔵センサーのデータを確認し、接触を示す証拠はないとして得点を認定しました。

さらに後半、ヘッゲムがネットを揺らした場面は、直前にハーランドエリオット・アンダーソンを倒したとVARが判断し、得点が取り消されました。二つの判定が試合の流れと最終結果を大きく左右しました。 

イングランドの次戦と注目選手

準決勝の相手は、スイスを延長戦の末3-1で破った前回王者であり、これまで数多くの因縁のあるアルゼンチンです。最大の注目は、今大会8得点を挙げて得点ランキング首位に並ぶリオネル・メッシ。狭い位置でのラストパスと左足のシュートは、イングランド守備陣にとって最大の脅威です。

さらに前線で走力と決定力を発揮するフリアン・アルバレス、中盤で攻守をつなぐアレクシス・マック・アリスターにも警戒が必要。ベリンガムとメッシという両国の象徴が、決勝進出を懸けて激突します。

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