
6月に入り、ペナントレースは各球団の真価が問われる時期を迎えました。そんな中、パ・リーグの打撃部門で圧倒的な数字を残しているのが福岡ソフトバンクホークスの栗原陵矢選手。その好調を支えるトレーニングと日常習慣の変化について詳しくご紹介します!
パ・リーグ打撃部門を席巻——今季の栗原陵矢
福岡ソフトバンクホークスの栗原陵矢選手が、2026年シーズンに圧倒的な存在感を放っています。6月22日時点での成績は以下のとおりです。
- ・ 本塁打20本(パ・リーグ1位)
- ・ 打点53(パ・リーグ1位)
- ・ 打率.275
- ・ OPS .915
昨季は右脇腹の故障による離脱もありましたが、復帰後は打線の中心としてチームをけん引。特に9月には打率.373を記録し、優勝争いの原動力となりました。今季は選手会長としてチームをまとめながら、自身もキャリア最高レベルの成績を残しています。
長打力だけでなく複数ポジションを守れる器用さも兼ね備え、勝負強い打撃とリーダーシップで「打って勝たせる選手」へと着実に進化しています。
長打力を生む3つのトレーニング
栗原選手の圧倒的な長打力を支えているのが、背中を中心とした高重量トレーニングです。「押す力」に注目されがちな打撃ですが、実際にはバットを体の近くへ引き込む力も非常に重要です。栗原選手が取り組む3種目を紹介します。
トレーニング①「ワンハンドロウ」——片手で引く背中の強化
42.5〜45kgの重量を片手で引き上げるワンハンドロウは、栗原選手が継続して取り組む基本種目です。
- ・ 背中の筋力強化
- ・ スイング時のバットを引き込む動作の強化
- ・ 左右それぞれの出力を個別に向上させる
左右を独立して鍛えることで、スイング時の左右差をなくし、より均一な出力でバットを振り抜けるようになります。
トレーニング②「ベントオーバーロウ」——高重量で軸を安定させる
前傾姿勢を保ちながらバーベルを引き上げるベントオーバーロウは、さらに高重量で実施しています。
- ・ 80kg → 100kg → 110kgと段階的に負荷を上げる
- ・ 前傾姿勢を維持する体幹の強化
- ・ スイング中の軸を安定させる背中全体の筋力向上
長距離打者ほど背中の筋肉が発達していると言われます。強い打球には「引く筋力」が不可欠であることを、栗原選手は体現しています。
トレーニング③「ピンワンハンドロウ」——瞬発力を高める
栗原選手が特に重視しているのが、一瞬で力を出す能力です。そこで取り入れているのがピンワンハンドロウです。可動域をあえて制限した状態から、一気に引き上げる動作で瞬発力を鍛えます。
- ・ 静止状態から爆発的に力を生み出す能力を高める
- ・ 初動のスピード向上
- ・ 打撃時の瞬発力アップ
打席で打者が反応できる時間はわずか約0.4秒。短時間で最大出力を発揮する能力は、プロの打者にとって欠かせない要素です。
覚醒を支えるもう一つの柱——日常習慣の変化
栗原選手を長年見ている関係者によると、今季は競技面だけでなく日常生活にも大きな変化が見られるといいます。
食事管理の徹底
余分なものを摂らないよう意識し、コンディション管理を強化。身体づくりの土台となる食事の質を高めることで、トレーニングの効果を最大化しています。
試合後の自主練習
試合後も打撃練習を行ってから帰宅する日が増えました。シーズン中の積み重ねが、打撃の精度向上につながっています。
休息の徹底
一方で、休む時は徹底的に休む。練習と回復のメリハリをつけることで、疲労を蓄積させずに高いパフォーマンスを維持しています。
この「練習」と「回復」のサイクルを意識的に管理していることが、シーズンを通した好調の大きな要因と考えられます。
選手会長としてチームを引っ張りながら、自身もキャリア最高の数字を更新し続ける栗原選手が、このままパ・リーグを代表するスラッガーとしてどこまで成長していくのか。今後の活躍から目が離せません!






