
2026年7月14日にダラス・スタジアムで行われたサッカー国際大会準決勝は、スペインがフランスを2-0で下しました。ミケル・オヤルサバルのPK、さらにはペドロ・ポロが追加点を加え、大会7試合中6度目の無失点を達成。スペインが2010年以来となる決勝進出を決めました。
序盤からスペインがボールを握り、22分にヤマルがリュカ・ディニュのボール処理を狙って突破。ディニュの足がかかり、PKを獲得。これを冷静に決めて先制すると、58分にはポロがダニ・オルモとのワンツーから抜け出し、GKメニャンとの1対1を制して2-0。スペインがそのまま完封しました。
1次リーグからの勝ち上がり
スペインの勝ち上がり
グループH初戦でカーボベルデと0-0に終わりましたが、サウジアラビアを4-0で圧倒。最終戦ではウルグアイを1-0で破り、首位で通過しました。決勝トーナメントではROUND 32でオーストリアに3-0、ROUND 16でポルトガルに1-0、準々決勝ではベルギーに2-1で勝利。ミケル・メリーノがポルトガル戦とベルギー戦で終盤の決勝点を挙げています。
フランスの勝ち上がり
グループIでセネガルに3-1、イラクに3-0、ノルウェーに4-1と3連勝。キリアン・エムバペを中心とした攻撃陣が大量得点を重ねました。決勝トーナメントでもROUND 32でスウェーデンを3-0、ROUND 16でパラグアイを1-0、準々決勝でモロッコを2-0で撃破して無敗を維持し、3大会連続の決勝進出を狙っていました。
勝負を決めたヤマルのPK獲得
勝負の流れを変えたのはラミン・ヤマルです。22分、ディニュが足元でボールを収めようとした瞬間に鋭く寄せ、奪取からペナルティーエリア内へ侵入しました。相手の焦りを誘ってPKを獲得し、スペインに待望の先制点をもたらしました。PK自体はオヤルサバルが決め、ヤマルが得点者ではありませんでしたが、守備から攻撃へ切り替える速さが決定的な仕事につながりました。
試合最大のハイライト ― ポロによる追加点〔58分〕
最大の見せ場は58分。右サイドから内側へ進んだポロがオルモへ縦パスを入れると、オルモは倒されながらもワンタッチでリターン。守備陣の間を抜けたポロが完全にフリーとなり、飛び出したGKメニャンの位置を確認し、冷静にゴールへとボールを流し込みました。個人技だけでなく、スペインらしい連係と判断速度が凝縮された一撃でした。
特に光った両国選手ピックアップ3選
スペイン
ペドロ・ポロ
26歳/トッテナム・ホットスパー/代表背番号12
正確なクロス、積極的なオーバーラップ、右足の強烈なシュートを備える攻撃型サイドバック。58分にはオルモとのワンツーから守備網を突破し、勝負を決定づける追加点を記録しました。守備でもフランスの左サイドの攻撃を抑えています。前半は深い位置まで進出する回数が少なく、攻撃力を完全には発揮できませんでしたが、ここ一番の突破力で勝利を決定づけました。
ラミン・ヤマル
19歳/FCバルセロナ/代表背番号19
細かなタッチを生かしたドリブル、左足のパスとシュート、相手の逆を取る鋭い方向転換が武器の次代のサッカー界を担う逸材。22分にはディニュのボール処理を見逃さず、素早い寄せからPKを獲得し、先制点を生み出しました。フランスが複数人で囲んだため、得意のカットインからシュートへ持ち込む場面は限定されたものの、決定機では冷静に相手のファイルを誘うクレバーさも持ち合わせています。
ロドリ
30歳/マンチェスター・シティ/代表背番号16
正確な配球、危険察知能力、ボールを奪われにくい身体の使い方で中盤を支配する司令塔。フランスの縦パスを遮断しながら、攻守のテンポを調整。エムバペやオリーズへ早い段階でボールが入るのを防ぎました。
フランス
キリアン・エムバペ
27歳/レアル・マドリード/代表背番号10
爆発的な加速、背後への抜け出し、左右両足から放つ高精度のシュートが最大の武器のプレイヤー。終盤には直接フリーキックでゴールを狙い、わずかな可能性を作りました。しかしスペインが守備ラインを適切に管理し、パスの供給源も遮断。走り込めるスペースがなく、今大会屈指の決定力を十分に発揮できませんでした。
マイク・メニャン
31歳/ACミラン/代表背番号16
優れた反応速度と1対1の強さ、足元から攻撃を組み立てる能力を持つ守護神。オヤルサバルのPKでは最後までコースを読みましたが届かず、ポロの得点場面でも飛び出して極限まで角度を限定しましたが、守備陣を完全に崩された状態で迎えた1対1を止め切れず、フランスに反撃の時間を残せませんでした。
ウィリアム・サリバ
25歳/アーセナル/代表背番号17
対人守備の強さ、スピードを生かしたカバーリング、正確なビルドアップが持ち味のプレイヤー。スペインの中央突破を防ぎ、オヤルサバルへの縦パスにも素早く対応しました。試合中に背中を負傷し、本来の機動力を発揮できない状態になり、決勝戦への影響が心配されます。
想定外の珍事 ― スプレーを忘れたレフェリー
開始8分には、主審がフリーキック用のバニシングスプレーを携帯していないことに気づき、第四審判から受け取るため試合が一時中断する珍事が発生しました。
スペインの次戦と注目選手
スペインは決勝で、アルゼンチンと対戦します。最大の注目は、言うまでもなくリオネル・メッシです。準決勝のイングランド戦では、85分のエンソ・フェルナンデスの同点弾と、後半アディショナルタイムのラウタロ・マルティネスの決勝点をいずれもアシスト。大会通算8得点4アシストと、得点だけでなく試合を決めるラストパスでも圧倒的な存在感を示しています。メッシの驚異的な活躍ぶりを封印できるかが、勝利への鍵といって差し支えないでしょう。






