FMVスポーツ

ピッチに立つだけで締まる ― 冨安健洋、けがを越えて戻ってきた守備の要の安心感

ピッチに立つだけで締まる ― 冨安健洋、けがを越えて戻ってきた守備の要の安心感

冨安健洋は、日本代表の守備に安定感と安心感をもたらすDF(ディフェンダー)です。センターバックを本職としながら、左右のSB(サイドバック)も高いレベルでこなせる万能性が最大の武器です。今大会ではグループステージ3試合でベンチ入りし、直近のスウェーデン戦後も次戦へ向けて調整を継続。ラウンド32のブラジル戦を前に、守備の切り札として期待が高まっています。

名前冨安 健洋 
読みとみやす たけひろ 
年齢27歳(1998年11月5日) 
代表選出回数2大会連続2回目 
ポジションDF、CB(センターバック)、左右SB
代表背番号22 
所属クラブチームアヤックス/オランダ 
出身高校・チームアビスパ福岡U-18、アビスパ福岡 
出身地福岡県福岡市 
身長187cm 
体重84kg 
プレーの特徴対人守備
空中戦
カバーリング
複数ポジション対応
落ち着いたビルドアップ 

冨安は三筑キッカーズ、アビスパ福岡U-15、アビスパ福岡U-18を経て、アビスパ福岡でプロデビューしました。その後、ベルギーのシントトロイデン、イタリアのボローニャ、イングランドのアーセナル、オランダのアヤックスと、欧州主要リーグを渡り歩いて経験を積む、「世界基準を知る守備のマルチロール」です。


国内での実績

冨安はアビスパ福岡の育成組織で力を伸ばし、10代でトップチームに定着しました。J2の厳しい試合環境で、若くしてCBとしての冷静さ、対人の強さ、カバー範囲の広さを磨きました。

国内時代から目立っていたのは、身体能力だけに頼らない守備判断です。相手FWに無理に飛び込まず、距離を保ちながらコースを消す守備ができるため、若手DFでありながら大人びたプレーを見せていました。その完成度の高さが、早い段階での海外移籍につながりました。

過去の国際大会での実績

冨安はU-20世代から国際舞台を経験し、東京五輪世代でも守備の中心として存在感を示しました。A代表では2019年のアジア主要大会、2022年大会、2026年大会予選などに出場し、日本代表の最終ラインを支えてきました。

2022年大会では、ドイツ戦、スペイン戦、クロアチア戦などに登録され、強豪国との試合を経験しました。特にクロアチア戦後に涙を流したエピソードは、冨安が日本代表の勝敗を自分事として背負う選手であることを印象づけました。


ずば抜けたプレーの特徴3選

1. どこで使っても守備力が落ちない万能性

冨安の最大の武器は、CB、左右のSBを高水準でこなせる点です。相手のエースが中央にいても、サイドに流れても、冨安なら対応できます。戦術変更や試合途中のポジション修正にも強く、日本代表の守備プランに幅を与える存在です。

2. 相手の狙いを先に読む守備判断

冨安は、スライディングや激しい接触で目立つタイプではなく、危険な場所を先に埋めるタイプです。パスコースを消し、相手FWの身体の向きを見て、次の動きを読んで対応します。観客が気づく前にピンチの芽を摘むため、チーム全体を落ち着かせる力があります。

3. 世界基準のフィジカルと冷静なビルドアップ

187cmのサイズがありながら、SBをこなせる機動力も持っています。空中戦、対人守備、カバーリングに加え、ボールを奪った後に慌てずパスを出せる点も強みです。冨安がピッチに立つだけで日本代表全体の守備強度が上がる存在です。

冨安健洋に似たプレースタイルのライバル5選

1. ウィリアン・サリバ(フランス)

大型CB(センターバック)ながら足元が安定し、対人守備も冷静です。今大会でもフランス守備陣の軸として、強力な攻撃陣を後方から支える存在です。

2. マタイス・デ・リフト(オランダ)

空中戦と統率力に優れ、中央で守備ラインをまとめるタイプです。日本と同組のオランダでも、最終ラインの強度を高める存在感を示しました。

3. ユリエン・ティンバー(オランダ)

サイドと中央を行き来できる機動力型DFです。小回りの利く守備とビルドアップ参加で、冨安に近い現代的な価値を持ちます。

4. ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア)

CBと左SBをこなせる万能型で、冨安と同じく複数ポジションに対応できるのが魅力です。攻撃参加でも違いを作れるDFです。

5. アブドゥコディル・クサノフ(ウズベキスタン)

強い対人守備とスピードを備える新世代DFです。今大会では初出場国ウズベキスタンの注目株として紹介されています。


エピソード ― 不断の努力と自分に厳しい誠実さ

冨安は、落ち着いた雰囲気と誠実な受け答えが印象的な選手です。派手なパフォーマンスで目立つより、準備、回復、守備の細部に向き合い続けるタイプです。けがで苦しんだ時期もありましたが、度重なるけがを乗り越え、完全復活へ歩みを進めていると紹介しています。

また、2022年大会のクロアチア戦後に「自分が許せない」と涙を流した姿は、冨安の責任感の強さを象徴しています。普段は冷静に見える選手だからこそ、勝負への熱さが表に出た瞬間には、多くの人の心を動かしました。勝っても負けても自分のプレーに厳しく向き合う姿勢が、冨安健洋の人間的な魅力です。

今後の決勝トーナメントで期待される活躍

日本はグループFで、オランダと2-2、チュニジアに4-0、スウェーデンと1-1という結果を残し、1勝2分けの勝ち点5でグループ2位となりました。

直近のスウェーデン戦では、冨安の出場機会はありませんでしたが、試合後の練習では、出場した選手がリカバリーを行う一方、冨安はグラウンドで調整した9名の中に入っており、次戦へ向けて準備を進めています。

今後の最大の注目はもちろん、ラウンド32・決勝トーナメント一回戦のブラジル戦です。ヴィニシウス・ジュニオールネイマールのような個で違いを作る選手に対して、冨安の対人守備、カバーリング、冷静な判断は大きな武器になります。

冨安がピッチに立てば、3バックの一角、4バックの右、左サイドの守備固めなど、状況に応じて使い分けられる点で、日本は守備の選択肢を一気に増やせます。攻撃陣が注目される中で、冨安は「失点を防ぐことで勝利を引き寄せる」日本代表のキープレーヤー、まさに要となる存在です。

頑張れ、冨安 健洋選手!がんばれ、SAMURAI BLUE!!

Return Top