筆者は色んなチームの試合前シートノックを観て来ましたが、個人的に一番綺麗でまとまっており、好きなシートノックをやるのが亜細亜大学です。亜細亜大学のシートノックは有名なので好きな方も多いと思いますが、なぜ筆者がこのシートノックが好きなのかと言うと、
・非常に声が出ている
・一つ一つのプレーを丁寧にやっている
・時間内に満遍なくプレーさせている
という3点になります。もちろん華麗な守備をする選手が多いのもありますが、シートノックの目的や意図を理解した上で実施しているところに惚れ惚れしてます。
亜細亜大学伝統のシートノックが始まる前の独特なポーズ&声出しからスタートして、ずっと一人一人が声を出し続けています。ただ声を出している訳ではなく、守備連携など必要な声出しを全員で行っている点が非常にGOODです。試合前なので、気分を高め、チーム全体を盛り上げる必要がありますが、そのためには、チーム全体で声を出すことが一番だと思います。
動画を観ると分かりますが、一つ一つのプレーを丁寧、かつ確実に行っていることが分かります。ノッカーも難しいボールを打つことなく、グラウンドコンディション、自分自身のコンディションを確かめながら、丁寧にプレーしていることが分かります。試合前のシートノックなんで、上手くなる上達する、という目的のノックではないです。様々なコンディションを確かめながら、確認し合う作業が試合前のシートノックの意味だと思います。無理にダイビングするノックをやる必要は筆者的には無いと思います。試合前に怪我でもしたら元も子もないですし。
特にやっておきたいノックがフライです。ホーム方向からのフライは試合前シートノックでは確実にやった方が良いと思います。風向き、太陽の向き、改めて選手間の守備範囲を確かめるためにも、亜細亜大学がやっているように、少し多めでも良いのでフライはやっておいた方が良いです。
そして時間配分が素晴らしいです。基本各プレーを2回ずつ行うようですが、時間内に特定のポジションが多めにノックを受けることなく、そして時間が無いのでノックの数を減らされることもなく、満遍なく無駄なくしっかりとシートノックをやり切っているのは素晴らしいです。筆者は何度も見たことありますが、時間が無いので外野のバックホームが無くなったり、ウグイス嬢に「時間が過ぎました。シートノックを終えて下さい」というアナウンスが流れるなどを。やはり強いチームはシートノックの時間配分や構成がしっかりしているのも特長だと思います。
ぜひ亜細亜大学のシートノックを参考にしてみてください。
動画引用元:亜細亜大学 シートノック(明治神宮大会・決勝戦)