今回紹介する動画は元東京ヤクルトスワローズの坂口智隆選手のバッティングフォームです。坂口選手は2018年シーズン絶好調で、2018/4/16時点で打率.347とセ・リーグの4位に位置していました。当時ヤクルトスワローズは低迷しているので、このように奮起する選手が出てくると盛り上がりました。
坂口選手のバッティングは、パワーというよりはシャープさ重視の巧打のイメージです。ヒッティングポイントを随分と引きつけて打つため、よく粘るイメージもあります。
さて動画で坂口選手のバッティングフォームを見ると、まず分かるのが「グリップの位置」です。胸とほぼ同じ高さなのでグリップの位置は低いと言えます。そして、大きく足を上げてステップするのも坂口選手のバッティングフォームの特徴ではありますが、驚きなことにバッティングフォームの一連の流れの中でグリップの高さはほぼ変わりません。
グリップの位置を低いまま保っている理由は「ボールの軌道に対して平行にボールを捕えたい」からではないかと想像します。グリップの位置が高いと、ボールの軌道に対してどうしても上からの捕え方になりますが、グリップの位置が低い状態でスイングするとボールの軌道に対して平行にボールを捕えれるイメージになります。
筆者も打球が上がらずゴロが多い場合に、少しグリップを下げてスイング始動を行い、ボールと平行にバットを出すイメージでバッティングすることがあります。この意識を常に持っているのが坂口選手ではないかと思います。
また、レベルスイングの距離も長くなるので、ボールを捕えられる距離もおのずと長くなり、ファールで粘れることも実現できると思います。坂口選手のように。
オススメは「なんだかゴロ打球が多いなぁ」と思っている選手です。このような選手は、少しグリップの位置を下げた状態でスイングをしてみると、打球が上がるかもしれないです。色々とチャレンジしてみてください。