
今回ご紹介する動画は、「投手が打たれてしまう可能性が非常に高い場面とその際のバッテリーの心理」についてです。
ノーアウト満塁で点差無し、四死球やヒットも許されないこの状況。
相手バッターをどう打ち取れば良いか、配球を悩むバッテリーは多いかと思います。
まずはじめに、読売巨人軍の高木京介投手が、延長戦11回裏ノーアウト満塁のピンチを抑えた際のピッチングをご覧ください。
動画引用元:5/29阪神戦 高木京介11回裏ノーアウト満塁 奇跡の16球!
高木選手はノーアウト満塁のピンチでも積極的にファーストストライクを取り、ピッチャー有利のカウントに組み立てて抑えていることが分かります。
ランナー満塁で点差がない状況。
様々な組み立て方があると思いますが、この時「打たれたくない」という考えから、ファーストストライクを厳しく攻めようとしてコースが外れ、結果ボールを先行するとどうなるか。
以下に打たれてしまう例を挙げます。
バッテリーの心理とカウントの状況
- 初球は際どいコースに変化球を→ボール
1ボール - もう1球際どいコースに変化球を投げてカウントを整えよう→ボール
2ボール - ストライクが欲しいからストレート→ストライク
2ボール1ストライク - 打たれたくないから厳しい変化球を→ボール
3ボール1ストライク - 変化球が入らないからストレートを投げるしかない→甘く入って右中間に運ばれる
上記したように、カウント0ー0からボール球を投げても一見まだ余裕があるように思えますが、実は自分の首を絞める結果となってしまうことがわかります。
ではこのような状況でどのように組み立てるべきだったのか。
それは、
『リスクを背負ってでもファーストストライクを取る』
ということです。
リスクを背負うとは、多少甘くても良いからストライクゾーンに力強い球を投げ込むということです。
なぜ早いカウントでリスクを取るべきか。理由は以下の通りです。
早いカウントでリスクを取るべき理由
- バッターは狙い球を絞るため、多少甘くても見逃してくれる可能性がある
- 1つストライクを取るだけで、一気にボールに手を出す確率が上がる(様々なボールに対応しようとするため)
- 厳しく組み立ててカウント不利になると、相手に待たれている球でもストライクを取りに行かなくてはならない
リスクを取る際注意して頂きたいのは、置きにいくのではなく、力強く投げ込むということです。
キレのある球なら、バッターが「甘い」と判断し、打ちに行っても、結果差し込まれてファウルになる可能性が高いからです。
- 基本は真ん中低めを狙う
- 変化球ならば少しストライクゾーンを上げる(1.2は多少ズレてもストライクゾーンに収めるため)
- 力強い球を投げ込む
この3つを意識して、早いカウントからリスクを負いつつも、ストライクを取りに行けると良いですね。
筆者の個人的な意見ですが、配球は打者の順応性を踏まえると、球数を重ねるごとにコースを厳しく攻めることが大切だと思いました。
普段から、どんなに厳しい状況でも、初球から自分を信じてファーストストライクを甘いところに投げ込める勇気と、ベストボールを持っておくことが大切ですね。
配球のパターンは多種多様です。
練習試合などを活用して、投手の強みを活かした配球を試すことが大切です。
それでは動画をご覧ください。