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山本由伸 球速と制球力を上げる 投球フォームの特徴

山本由伸 球速と制球力を上げる 投球フォームの特徴

2022年6月18日にプロ野球史上86人目、通算97度目のノーヒットノーランを達成したオリックスバッファローズ所属、山本由伸選手の投球フォームを解説します。

山本由伸選手の武器は150キロ台後半に達する速球と、140キロを超える速度から鋭く落ちるフォークです。2020年の東京オリンピックでも選出され、持ち味の球速と制球力で活躍し、金メダルに貢献しました。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも選出され、今後の活躍を期待される投手の一人です。

それでは、山本選手のピッチングの観点から球速と制球力を上げるポイント3つを見ていきましょう。

①まっすぐ立つ

山本選手は投球動作のはじめに、右足でまっすぐ立っていることがわかります。体の軸をまっすぐにし、左足は力を抜くことで、次の動作でも無駄な力が入らずにスムーズな投球へと繋げることができるのです。

まっすぐに立ち、左足を上げたときやや右足側に腰をひねっていることも特徴の一つです。やや腰をひねることで上半身と下半身のバランスを安定させ、パワーを溜めています。

②肩のラインを平行にする

肩のラインはボールをリリースするまで「平行」を保ちます。肩のラインを平行にすることで、投球直前までボールが打者から見て身体の後ろ側にあるため、ボールの出所が見づらく、打者の体感速度も実際の球速よりも速く感じられます。

また、軸がぶれにくくなるため制球力アップにも効果的と言えるでしょう。

肩のラインを平行にすることを意識すると、右肩が後ろに入ることを防ぐことができ、肩への負担を減らすこともできます。

③左足を突っ張る

投球動作の前半で右足に溜めたパワーを体重移動させるときに、左足が突っ張ることで、ブレーキをかけることができます。

この局面で上半身が前に突っ込まないよう注意しましょう。前に突っ込んでしまうと、反動が使えず、せっかく溜めておいたパワーをボールに伝えにくくなってしまいます。

以上3点が球速と制球力を上げるポイントです。それでは動画をご覧ください。

【山本由伸】すぐ理解できるフォーム解説(Frontier)

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