2015年、2016年、2018年にトリプルスリー(打率3割・30本塁打・30盗塁)を達成し、2021年の東京オリンピックでは大会MVPに輝く活躍で侍ジャパンを金メダルに導いた東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手。
山田選手のバッティングには、足の上げ方に大きな特徴があります。足の上げ方に注目してバッティングフォームを見てみると、山田選手が上手に「間」を作り、ストレートも変化球も自分のミートポイントまでボールを呼び込んでスイングしていることがわかります。
どんなピッチャーでもタイミングを上手に取る技術によって、国際試合で世界各国のさまざまなピッチャーから数多くのホームランを放っている山田哲人選手。そのバッティング技術の重要な要素である、足の上げ方について解説していきます。
前足を上げて一度蹴る動作が入る
山田選手はバッティング時に前足を上げてから、一度ホームベース側に蹴るような動作が入ります。この動作によって、山田選手はピッチャーの投球モーションと投じられたボールとのタイミングをとっています。
なぜこの前足を上げて一度蹴るような動作によって、上手にタイミングをとることができるのでしょうか。
バッティングで重要な間を作ることができる
山田選手のバッティングを観察すると、始動からフォロースルーまでの一連の動きの中で前足を上げて、一度蹴る動作が入れおり、バッティングにおいて重要な「間」を作っています。野球では「間」という言葉をよく使いますが、「時間」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。足を上げて、すぐ下ろすよりも、足を上げてゆったりと下ろす動作が含まれることで、ボールを自分の打ちやすいポイントに呼び込む時間を生み出しています。
また、身体を動かしながら「間」を作っているという点も重要です。足を上げて静止したり、足をおろした状態でボールを待つよりも、足や身体の他の部分を動かしながら間を作った方が、タイミングを合わせやすくなります。
変化球にも対応しやすい
山田選手のバッティングフォームは、変化球にも対応しやすいという特徴があります。変化球は、通常のストレートよりも球速が遅いため、タイミングをずらされやすいボールです。しかし、前足を上げて一度蹴る動作が入り、前足が着地するまでの時間を調整することで、変化球にもタイミングを合わせることができます。
バッティングにおいて、タイミングは非常に重要な要素になります。山田選手のバッティングは、特徴的な足の動かし方によって、ピッチャーと投じられたボールとのタイミングを測り、自分のポイントでボールを打つ確率を高めています。山田哲人選手のバッティングフォームは下記からご覧ください。
タイミングが取りずらい、詰まってしまう、そんな人は山田哲人選手の足の上げ方を参考に!!これでタイミングが取れない問題は解決!!