2024年パリで開催される国際大会に、男子マラソン日本代表で出場するのはMGCで優勝したHondaの小山直城選手、MGC2位の九電工 赤﨑暁選手、そしてMGC3位のナイキ 大迫傑選手の3名。女子マラソン日本代表はMGC1位 第一生命グループの鈴木優花選手、MGC2位の資生堂 一山麻緒選手、そして大阪国際マラソンで日本新記録を出した天満屋 前田穂南選手の3名です。
2月に開催された青梅マラソンに代表選手である赤﨑選手と一山選手が出場し、両者とも見事に優勝をおさめています。
青梅マラソンは30kmのロードレースの大会です。赤﨑選手も一山選手もパリに向けた練習の一環として出場したと思われますが、それでも赤﨑選手は日本人初の90分切りを果たしており、順調に練習を積めていることが窺えます。
青梅マラソンは非常にタフなコース 90分切りは難しいとされていた
青梅マラソンの距離は30kmとフルマラソンより短いですが、平坦な道がなく、上りと下りだけで構成されているような非常にタフなコースになっています。
過去にも有力な選手が出ていますが、昨年の優勝者したコニカミノルタの名取選手のタイムは1:31:57、その前の大会で優勝したHondaの田口選手は1:30:45と、日本人が90分切りをすることは難しいと言われていたコースです。
しかし、今回赤﨑選手の優勝タイムは1:29:49と90分切り。これはいい練習が積めている証拠です。
フルマラソン2時間5分台も期待できる!?
これだけタフなコースをこのタイムで走れるのであれば、フルマラソンのタイムもまだまだ大幅に伸ばす可能性を秘めていると言えます。
今回の優勝タイムである1:29:49の1kmのアベレージは2’59/kmです。フルマラソンの距離は青梅マラソンよりも10km以上長い42.195kmですが、青梅マラソンは前述した通り非常にハードなコースのため、平地で行うフルマラソンであれば、距離が長くても青梅マラソンと同じペースで走り切れる力を持つと考えられます。
もし2’59/kmでフルマラソンを走った場合、2:05:52でゴールできる計算になります。現在の赤﨑選手のフルマラソンの自己ベストは2時間9分台のため、もし5分台6分台でゴールするようなことがあれば、これはなかなか見ることができないかなり大幅な自己ベスト更新です。
しかし、今回の青梅マラソンの90分切りはそんな自己ベスト更新が現実に起きてもおかしくないくらいすごい記録です。
パリでさらに進化した走りを見せてくれることを期待しましょう!是非注目してください!