今回ご紹介する動画はファウルの打ち方についてです。
「体が小さいからピッチャーに球数を投げさせろ」と指導者に言われてきた方も多いかと思いますが、そう簡単にできないのがファウル打ちです。
早いカウントから積極的に打ちに行くのも勿論良いことですが、打ち損じてしまうと相手ピッチャーを助けることになってしまいますよね。
やはり相手投手に球数を投げさせることは、バッターにとって必要な一つのスキルだと思います。
まずは2013年、夏の甲子園。
花巻東高校の千葉翔太選手が対鳴門戦で見せた「カット打法」は注目を浴びました。
千葉選手は、どのコースでもボールを引きつけ、上からバットを出すことで、逆方向のファウルゾーンに低い打球を打ち返していることが特徴です。
そこで、千葉選手のように、どのコースでも逆方向へのファウルを打ち返すには、どのようなことを意識して打席に立つと良いか。
2つのポイントをご紹介します。
1.軸足より後ろで捉えるイメージ
ー厳しい外のコースでも、極端に引き付ければバットが届く
2.ボールにバットを被せるイメージでヘッドを立てる
ー弱いファウルフライだとアウトになる確率が上がる為、低い打球でのファウルを狙う
上記した2つのポイントを意識する事で、際どいコースもファウルにして球数を稼げるだけでなく、逆方向に強い打球を打つことが可能になります。
プルヒッターの筆者がこの意識を持って取り組んだところ、1の極端に後ろで捉える意識が、結果自分の軸足の前でしっかりミートする事につながり、逆方向に打つことができました。
また、逆方向のコーチャーズボックスからベンチを狙って打つと、やっとファウルゾーンに打つことができた印象でした。
意識の持ち方は人それぞれですので、普段の練習やバッティングセンターなどでしっかり逆方向に打つ目的を持って、感覚を掴むまで繰り返し練習することが大切だと思いました。
打者が苦手なボールをカットすることは、常套手段であると思います。
動画でご紹介した千葉選手のカット打法は、様々な意味で注目されました。
千葉選手のカット打法は簡単に出来るものではなく、練習を重ねて培われた技術であると思います。
「投手からの甘い球を待つ」という観点から考えると、カットの技術を習得し、ヒットを狙える確率を少しでも高めることは重要です。
技術の一つとして、「打ちにくいボールをカットする」ことも身に付けたいですね。
それでは動画をご覧ください。