今回ご紹介する動画は、「怪我予防のためのスローイング練習」についてです。
突然ですが、皆さんは「トミージョン手術を受けた人の約半数が高校生以下」ということをご存知でしょうか。中には小学6年生の時点でトミージョン手術を受けた例もあるそうです。大リーグの大谷翔平投手やダルビッシュ有投手も手術を受けたことで話題になりました。
原因となるのが内側側副靭帯損傷です。詳しい説明はこちらから確認してみてください。
近年子供たちの試合数が増加し、肩肘の消耗が幼い頃から激しい選手が増えており、特に小学生だと、自分の投げ方のどこがダメなのか、把握できずにいる選手も多いのが現状です。
そこで今回は、怪我予防の観点から投げ方を改善する方法をご紹介します。特に肘が顔より前に出てしまい、撫でるように投げる選手は必見です。
顔より肘が前に出て投げてしまう原因
「上から投げろ」(=オーバースロー)の意識が強すぎる為
この投げ方は、小学生など力がついてない頃は負担が少ないですが、パワーがついてくると肩肘にとても負担がかかります。指導者の方は、まず選手の「上から投げる」というイメージについて正しい方法をアドバイスしてあげましょう。
改善方法
①ダーツ投げ
- 体は相手に対して横を向き、利き手が相手側に来るように立つ
- 肘を回して、1.2.3回目で投げる
※投げる前に肘の内旋、外旋、内転、外転の動きをチェックしてから投げると良い
②①の動作に足をつける(以下右投げ想定)
- ①と反対向きに立つ
- ①と同じように肘を回し、1.2.3.4.5回目で右足を先行させて投げる
※右腕が遅れて出てくるように、しっかり右足を出してから投げる
③普通のスローイングの形の中で肘を回し、1.2.3回目で投げる
※腕の振りが小さい選手は「腕は肩甲骨からついている」と思って投げると良い
※肩甲骨側から押し出すイメージで投げる
以上が怪我予防のためのスローイング練習です。
少しでも選手生命を長くし、全力で野球を楽しむために、今のうちから怪我をしにくいフォームを追求しましょう。
自宅でもできる練習なのでぜひ参考にしてみてください。
それでは動画をご覧ください。
動画引用元:怪我をしない、強いボールを投げる!スローイングの練習法!肘が顔より前に出ている人必見です!その投げ方じゃ怪我しますよ