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投球練習 足の上げ方を工夫する

投球練習 足の上げ方を工夫する

右投手の場合、左足を上げてから投球します。これはどの投手も変わらないアクションですが、では「どのように足を上げれば良いのか」ということが、分からない投手が多いようです。真っ直ぐ上げれば良いのか、膝を軸足の方に入れた方が良いのか、とにかく高く上げれば良いのかなど、足の上げ方は本当にたくさんあります。

では、どのように足を上げれば正解なのか、という問いについて、筆者はこう思います。

ベストを見つけるために試行錯誤すること

です。投手によって体格、筋力、柔軟性は大きく変わりますので、個体差があるのは当然です。なので答えは一つでは無いと、筆者は思います。

ただ、これでは何のヒントも無いので、投手は困ってしまうと思います。何をもって自分の中で正解を見つけ出すべきか。ここが大切になると思います。

・軸足がブレない程度の足の上げ方
・スムーズにヒップファーストになる足の上げ方

まずはこの2つが重要になると思います。

足を高く上げれば、その分勢いもついて球威・球速が伸びるかもしれません。極端に足を高くあげる投手と言えば、東京ヤクルトスワローズの小川投手や元ロッテの村田兆治氏が代表投手になるかもしれません。しかし、足が高く上げると軸足への負担は大きくなり、足を上げた時に軸足がブレる可能性が高くなります。軸足がブレるとコントロールの乱れの原因になりかねないです。球威・球速が伸びてもストライクが入らないと意味はないので、足はしっかり上げた方が良いとは思いますが、どの高さまでなら軸足はブレないのか、を探りながら練習すると良いでしょう。

動画引用元:1981.11 村田兆治 日米野球

足を上げてから次の動作へスムーズに進む必要があります。投球フォームは連動しているので、次の動作まで考えた上で足の上げ方を工夫した方が良いです。足を上げた次は「ヒップファースト」になります。

以下で紹介している練習動画は、このヒップファーストがスムーズに入れるための足の上げ方だと思います。足を真っ直ぐ高く上げる、というよりは、足を回しながら上げるパターンです。イメージ的には、膝をセカンド方向に向かって中に入れつつも、お尻はホーム側に向いている、という感じです。こちら、ぜひ動画を参考にしてみてください。

動画引用元:足を廻しながら腰を入れる投球フォーム

個人的には、究極のヒップファースト投法は、野茂英雄氏のトルネード投法だと思ってます。正直、どんなプロセスを経てこの投げ方になったのか分からないですが、野茂氏があれやこれやと試行錯誤を重ね、このトルネード投法にたどり着いたと思います。

冒頭で申し上げました通り、足の上げ方に正解は無いです。きっと「基本」ということだけを忠実に守るのであれば、野茂氏や村田氏の足の上げ方はNOかもしれません。でも2人とも大投手です。

まずは、「軸足がブレない程度の足の上げ方」「スムーズにヒップファーストになる足の上げ方」を頭に入れて試行錯誤してみてはいかがでしょうか。

動画引用元:野茂英雄 全盛期 神ピッチング セリーグ打者にストレート真っ向勝負

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