今回紹介する動画は、日本代表の乾貴士選手にドリブルデザイナーの岡部将和氏がドリブルを教えている動画になります。乾選手と言えば、先日のロシアワールドカップ初戦コロンビア戦で先発出場した日本を代表するドリブラー。コロンビア戦は、どちらかと言うと献身的な守備が目立った試合でしたが、本来であれば左サイドからペナルティーエリア内にドリブルで切り込んで自らシュートを打つ、というスタイルの選手です。次のセネガル戦でも期待が高まる選手です。
動画では、乾選手が「縦へのボールタッチ」について岡部氏に訊いており、縦へのボールタッチ、並びにドリブル論を語っているシーンが主になります。二人の会話を聞いているだけですごく勉強になるのは間違いないです。
筆者が特に注目した言葉は、岡部氏がおっしゃった、
(実際は蹴ってますが)
蹴らないで、ただ走るだけ
という言葉です。
実際はボールを蹴ってます。縦にタッチしてます。しかしかなりのソフトタッチです。なので、ボールより身体の方が前に出ている感じになります。これは、縦へのドリブルのコツは「走る動作に近いフォーム」にすること、ということから来ているやり方になります。
確かにドリブルが得意な選手を見ていると、ボールに触れずフェイント(遊び)をたくさん入れた後に縦へ突破を図る際、ボールを大きくタッチして縦へ切り込むよりは、岡部氏が実践しているように、走る動作の延長でボールを蹴って縦へ突破しているように思えます。
今までの常識を少し覆させられますが、縦へボールを蹴り出した後に走る動作に持ってくるのではなく、走る動作に近いフォームで縦への突破を図るようなドリブルをすることが大事なようです。
では動画をご覧ください。