2024年パリオリンピックに向けて2023年5月6、7日に行われた選考会で見事優勝した早田ひな選手。女子卓球のポイント獲得上位2人がオリンピック出場ができるレースにて、独走中です。そんな彼女の強さは、なんといっても長身を生かした「パワードライブ」。
女子卓球世界ランキング1位(2023年5月現在)の孫穎莎選手をはじめとした中国トップ3の平均身長166cmに引けを取らない167cmの身体を生かしたドライブで勝利を重ねています。
今回は、早田ひな選手の特徴であるパワードライブの打ち方について詳しく解説していきます。まずは早田選手のパワードライブをご覧ください。
【豪打】早田ひな 横から入れて世界屈指のパワードライブ!|第1回 パリ五輪日本代表選考会 TOP32 女子シングルス
早田選手の得意とするパワードライブの注意点やポイントを最後に紹介している動画を参考に見ていきましょう。
力強い球=大きくテイクバックの誤解
よくありがちな間違いが、力強い球を打つために大きく後ろに手を引く動作をすることです。これは手打ちに繋がりやすく、かつ打点までの戻りが遅いため振り遅れるリスクがあります。強いドライブを打つためには、まず的確にラケットにミートさせる必要があるため、球が来た高さにラケットの高さを合わせる動作を入れると良いでしょう。
球の強さは股関節の「タメ」
早田選手の動画を見て、でも後ろに大きくテイクバックしている?と思った方もいるのでは無いでしょうか?そう見える理由には、軸足を捻る股関節のタメ(動画内では腰を捻ると表現している)があります。股関節を捻る事によって、ラケットは上半身と一緒に後ろに引かれています。
大きなテイクバックは、手だけ後ろに引く事でラケットの戻りが遅くなりますが、股関節のタメによって、ラケットの位置が身体の側面から大きく離れていない事がわかります。その結果、振り遅れる事がなく下半身から上半身、そしてラケットへパワーを繋げる事が出来ます。
体重移動しながらインパクト
力を貯めた軸足から前方の足へ体重移動しながらインパクトする事で、持ち味の体格を生かしたドライブを打っています。試合動画内で一瞬両足でジャンプしているように見える部分です。
いかがでしょうか?このようなポイントを意識しながら、もう一度早田選手の動画を見ると違った部分が見えると思います。
それではドライブの解説動画をご覧ください。